19年の歳月をつなぐ「ジザメリ」サウンド!「Damage and Joy」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、来日公演の興奮さめやらぬジーザス&メリー・チェインのアルバム「ダメージ・アンド・ジョイ」(原題:Damage and Joy)を取り上げます。

■来日公演

ジーザス&メリー・チェインの3年ぶりとなる来日公演は、いろんな意味で衝撃的でした。
※そのときの記事はこちら

一つには、デビュー35年目にして、未だ変わらぬ轟音ギター&ノイジー・ロックを演っていること。
特にウィリアムはノイズを楽しむかのように、ときにメロディを破壊していました。

そして、思わず引き込まれたセットリスト(曲目)
1stアルバムから最新の7thアルバムまで、ヒット曲も渋い選曲もありながら、トータルで「ジザメリ」ワールドをつくり出しました。

あらためて、このバンドが好きなんだって確認できたライブでした。
詰めかけた多くのオーディエンスも、そう感じたんじゃないかな。独特の緊張感も共有できたような気がします。

まだ興奮がさめやらないという状態なので、今日は彼らの最新アルバム「ダメージ・アンド・ジョイ」を取り上げます。

■ダメージ・アンド・ジョイ

「ダメージ・アンド・ジョイ」は、2017年にリリースされた7thアルバムです。
その前の6thアルバム「マンキ」のリリースが1998年だから、なんと19年ぶりになるんですね。


ダメージ・アンド・ジョイ

これだけ時間を要したのは、バンドの中心人物、ジムとウィリアムのリード兄弟が仲違いしたから。
ツアー中にウィリアムが離脱してしまいました。

実は館長ふゆきもその被害(?)を受けました。1998年の来日公演に行ってみたら、ウィリアムがいないんですよね。
代わりに若いメガネ君がギターを弾いていたステージを見た記憶があります。でも、ちゃんと轟音ギターを鳴らしてたけどね。

そんなこんなもあってリリースされた「ダメージ・アンド・ジョイ」。
19年という歳月を感じさせないアルバムになっています。

轟音ギターもあり、インダストリアル・ビートあり、甘いメロディもあり。
ジザメリ・ファンは、「この曲はReverenceっぽい」とか「これ、Sometime Alwaysみたい」とか、にんまりする場面も多いのではないでしょうか。

もしかしたら、いろんなゴタゴタがあったから、その19年の歳月を埋めるべく、「ジザメリ」サウンドの続きをつくったのかな。
そんな総括的ともいえるアルバムです。実際に先日の来日公演でも、アルバムから5曲が演奏されて、他の楽曲と違和感なく馴染んでいました。

■個人的なおススメ

それでは、「ジザメリ」サウンド健在を示す7thアルバム「ダメージ・アンド・ジョイ」から個人的なおススメを紹介します。

まずは1曲め「Amputation」
「Reverence」や「Snakedriver」を彷彿させるダークなギター・ロック。ライブでも1曲めで演りました。
ジムが「俺はロックの切断手術なんだ」(I'm a rock and roll amputation)って歌い上げます。もう、のっけからジザメリの世界ですね。

続いて9曲め「Mood Rider」
これまたヘヴィなギターロック。「Teenage Lust」や「Cracking up」の系譜を受け継ぐ、危ないサウンド。
この辺もジザメリの魅力なんですよね。ライブでも、やっぱりウィリアムのギターが危険でした…。

そして14曲め「Can’t Stop the Rock」
一転して、女性ボーカルとのデュエットによるポップ・ロック。口ずさめるほどのやさしいメロディです。
実はこの曲、リード兄弟の妹であるシスター・ヴァニラに提供した楽曲のリメイク。ボーカルも実妹だと思われます。
兄弟妹のコラボでバンドの再スタート・アルバムを締めるって、ある意味感動的なラスト。このまま仲良く活動を続けてほしいものです。

なお、バンドは新アルバム制作の構想もあるようです。いつくらいに出るんだろう。楽しみです。
決してツアー中に仲違いしないようにお願いします。

ありがとう、ジーザス&メリー・チェイン! ありがとう、ダメージ・アンド・ジョイ!

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