アフリカを救え…バンド・エイド「Do They Know It's Christmas?」

2023年12月7日

ふゆき

こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。

今日の夢中は、アフリカを救え…バンド・エイド「Do They Know It's Christmas?」です。
「夢中図書館音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳（現在は製造中止…）。
12月7日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【出来事】アフリカの飢餓難民のためにボブ・ゲルドフが発起人となって結成されたバンド・エイド、ロンドンでチャリティ・コンサートを実施（1984）

バンド・エイド（Band Aid）。
1984年にイギリスとアイルランドのロック・ポップス界のスーパースターが集まって結成されたチャリティー・プロジェクトです。

このプロジェクトは、エチオピアの飢餓問題に衝撃を受けた発起人のボブ・ゲルドフととミッジ・ユーロによって構想が練られました。
2人は「Do They Know It's Christmas?」を書き上げると、イギリスとアイルランドのミュージシャン40人とともに、同曲のレコーディングを行いました。

ちなみに、このプロジェクトの趣旨に賛同して、レコーディングに参加した主なアーティストはこちら。

ボブ・ゲルドフ、ミッジ・ユーロ、フィル・コリンズ、ジョン・テイラー、サイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ポール・ヤング、ボノ、ポール・ウェラー、ジョージ・マイケル、ジョディ・ワトリー、ボーイ・ジョージ、スティング…

ものすごいメンバーですね…。さらに、追加の音声メッセージとして、ポール・マッカートニーやデヴィッド・ボウイなども参加。
豪華メンバーによって生み出された名曲「Do They Know It's Christmas?」は、1984年12月3日にリリースされました。

Do They Know It's Christmas?/ Band Aid

さらに12月7日にロンドンでチャリティ・コンサートが開催されると、英音楽シーンは「Do They Know It's Christmas?」一色に包まれました。
同曲は瞬く間に全英チャート1位に。そのまま5週連続1位を維持し、イギリス史上最も売れたシングルとなりました（後にエルトン・ジョンの「Candle in the Wind」に抜かれました）。

■Back to the 80s！

それでは、そんな英国音楽シーンに燦然と輝く名曲を聴きましょう。
1984年の大ヒット曲、バンド・エイドの「Do They Know It's Christmas?」。Back to the 80s！Here We Go！

■歌い継がれる思い

名曲ですね…。メロディも歌詞もすばらしい。

There won’t be snow in Africa this Christmas time
The greatest gift they’ll get this year is life
Where nothing ever grows /No rain or rivers flow
Do they know it's Christmas time at all?

クリスマスが来ても、アフリカには雪が降らない
彼らにとって最高の贈り物は、今年も命があること
そこは不毛の地。雨は降らない、川も流れていない…
彼らはクリスマスが来たことを知ってるんだろうか（ふゆき訳）

豪華シンガーの歌声もすばらしい。ポール・ヤング、ボーイ・ジョージ、ジョージ・マイケル、サイモン・ル・ボン…。ボノやスティングも若い…。
"Feed the World“ 世界に食料を。"Let them know it's Christmas time again" 彼らにまたクリスマスが来たことを知らせよう。最後の合唱は胸が震えます。

この曲は、翌年のアメリカ版バンド・エイド、「USA for Africa」につながります。
そこで歌われた「We are the World」は全世界的な大ヒットとなり、歴史的なライブイベント「ライブ・エイド」（Live Aid）開催につながりました。

We are the World／USA for Africa