こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、北アイルランドのロック・バンド、アッシュ(Ash)の新作「アイランズ」をとり上げます。
■フジロック2018
今年で22回目となるフジロックフェスティバル。
今年はなんと、フジロック史上初、ライブ配信が行なわれました。
その狙いは、フジロックの存在や出演するアーティストを世界に知ってもらうことなんだとか。
そうですね、苗場や日本でクローズしてたらもったいない。
なんてったって、世界の音楽フェス格付けで、米コーチェラ、英グラストンベリーに続き、世界3位に選出されたフジロック。
今年はノーベル賞ロッカー、ボブ・ディランも来たしね。世界にはばたけ、フジロック!
(フジロック2018ライブ配信 タイムテーブル)
…ということで、ネットで堪能しましたっ、フジロック。
伝説となった第1回とは随分と顔ぶれが変わりましたが、それでも盛り上がりは半端ない。
大自然の中のステージは、聴く人も演奏する人も気持ちいいんでしょうね。
そんな中で、とびっきりのステージを披露したバンドがありました。
それが、アッシュ(Ash)。北アイルランド出身の3人組ロックバンドです。
今日は、フジロック2018ライブ配信記念!
個人的なベスト・ライブ賞、アッシュ(Ash)と、その最新アルバム「アイランズ」を紹介します。
■アッシュ(Ash)
アッシュ(Ash)は、90年代後半に彗星のように現れて、ブリットポップ・シーンを大いに盛り上げたバンドです。
1996年にリリースされた「1977」は、デビュー・アルバムにして全英1位、プラチナ・ディスクを獲得。
当時まだ10代だったバンドは、若さあふれる爆裂ギターを奏で、メディアから「恐るべき子供たち」なんて評されたりしました。
そんな彼らも今や40代。少しは落ち着いたかな…と思いましたが、なんのなんの。
爆裂ギターは健在。「恐るべき中年たち」とも言うべきエネルギッシュな演奏で、苗場の観衆をトリコにしました。
そのライブの中心となったのが、最新アルバム「アイランズ」の楽曲群。
彼らの魅力は、なんと言っても、エネルギッシュな演奏とメロディアスな曲のコラボレーション。
一度聴いただけで口ずさみたくなるような、ノリのいいパワーポップ。それが彼らの持ち味です。
デビューから20数年を経てリリースされたアルバム「アイランズ」は、そんなアッシュの持ち味が全開です。
だから、ライブステージで「1977」の楽曲と一緒に演奏されても、全く違和感なし。20数年の年月を感じさせない、旬なアッシュの演奏を堪能できました。
アッシュが帰ってきた…。
今回のアルバムは、90年代のブリットポップ・シーンを思い起こす、現在の「1977」なのかもしれません。
■個人的なおススメ
それでは恒例の個人的なおススメです。
まずは2曲め「Annabel」。
これぞアッシュというノリのいいパワーポップ。一度聴いたら忘れられないサビのメロディ。
ティム(ボーカル&ギター)のソングライティング・センスが光ります。
続いて3曲め「Buzzkill」。
一転して重いギターから始まるパンク・ナンバー。彼らハードロックもパンクも好きなんですよね。
バッキング・ヴォーカルを務めるのは、ジ・アンダートーンズのメンバー2人。バンドと息がぴったりで、楽しそうな雰囲気が伝わります。
そして1曲め「True Story」。
アルバムの幕開けを告げるポップ・ナンバー。アコースティック・ギターと重いベースのコラボが面白い。
ティムのボーカルが若々しく聴こえるのはやさしいメロディラインだからかしら。
おかえり、アッシュ。みんなの好きなアッシュが戻ってきました。
フジロックでの圧巻ライブを見逃したひとも、ライブ配信の興奮冷めやらぬ皆さんも、このアルバムで「帰ってきたアッシュ」を満喫しましょう。
ありがとう、アッシュ! ありがとう、アルバム「アイランズ」!