こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ジュリアン・レノンのデビューアルバム「ヴァロッテ」をとり上げます。
■ジョン・レノンの声
この前、当「夢中図書館 音楽館」で、ビートルズの魅力の一つは、ジョン・レノンの声だと言いました。
「力強くも艶のある歌声は唯一無二のもの」だと。
※そのときの記事はこちら。
実は、そのジョンの声を受け継いだ人間がいます。
それが、今回紹介する、ジュリアン・レノン。ジョン・レノンの息子です。
■ジュリアン・レノン
ジュリアン・レノン。本名ジョン・チャールズ・ジュリアン・レノン。
ビートルズのジョン・レノンと最初の妻シンシアの長男として生まれました。
生まれたのは1963年4月。シンシアにとってもジュリアンにとっても不幸だったのは、このときビートルズがまさに絶頂期を迎えていたこと。
この時期のジョンは家庭を顧みず、1968年にオノ・ヨーコと出会い深い仲になると、ジョンとシンシアは離婚します。
このときジュリアンは5歳。以降、ジュリアンはシンシアと暮らすことになりました。
この頃、ポール・マッカートニーがジュリアンを励ますために、「ヘイ・ジュード」をつくったのは有名な話。
もともとは「ヘイ・ジュールス」だったのだとか。ジュールス(Jules)はジュリアンの愛称です。
ヘイ・ジュード(MV)
■レコードデビュー
やがて、父ジョンのDNAがうずき出します。
ジョンのアルバムに参加するなどした後、ついにソロデビューを果たします。
それが1984年。アルバム「ヴァロッテ」(原題:Valotte)でした。
そのときの衝撃は忘れられません。
たしか、ホンダのCMで、ピンクのスーツを着たジュリアンが出演していたと思うのですが、そのときに流れた声が、もうジョンそのもの…。
ジョンの未発表曲かと思ったくらい。風貌も含めて、ジョンの生まれ代わりがそこにいました。
アルバムはセールス的にも成功を上げ、ジュリアンは一気にスターの仲間入りを果たしました。
なお、ジュリアンはその後もアルバムを出しますが、泣かず飛ばずが続きます。
そして、1998年の5thアルバム「フォトグラフ・スマイル」(原題:Photograph Smile)でアルバム制作から遠ざかりました。
ただ、2011年にアルバム「Everythig Changes」でカムバック。
さらに最近はシングルもリリースしているので、今後の活動に注目です!
■個人的なおススメ
それでは、今回は、衝撃のデビューアルバム「ヴァロッテ」から、恒例の個人的なおススメです。
まずは1曲め「ヴァロッテ」。
デビューアルバムの1曲めにして、デビューシングル。
これが、テレビCMで流れたときは本当にゾクっとしました。ジョンが帰ってきた…。それほどまでに在りし日のジョンを想起させる名曲です。
ヴァロッテ(MV)
続いて6曲め「Too Late For Goodbyes」。
セカンドシングルとしてシングルカットされ全米5位を獲得した曲。
80年代の時代観ただようポップ・ナンバーです。これまたジョンの声とそっくり…。
Too Late For Goodbyes(MV)
そして8曲め「Say You're Wrong」。
これもノリのいいポップ・ナンバー。ビートルズ初期を思い出します。
ヤング・ジョン・レノンが笑顔で歌っている…そんな画像が頭をよぎります。こちらもシングルカットされてスマッシュヒットを上げました。
いやぁ、久々に聴きこみましたが、いいですね、ジュリアン・レノン。
もう54歳になるんですね。アルバムも期待したいところです。
ありがとう、ジュリアン・レノン!
ヘイ・ジュールス、ドント・メイク・イット・バッド!