クラプトンとウィンウッドの伝説バンド”ブラインド・フェイス”奇跡の1枚

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、69年に結成そして解散した伝説のロック・グループ「ブラインド・フェイス」を紹介します。

■タワレコ手帳

いつもお世話になっているタワレコ手帳。
1日1頁、手帳として使えるだけでなく、その日に起きた音楽関連の出来事が記載されています。

先日来、当「夢中図書館」でお知らせしているとおり、「タワレコ手帳」2018年版が製作されないことが分かりました。
これはイカン!なんとか復刻できないものか…。一念発起、今年はこれまで以上にタワレコ手帳をとり上げて、その魅力を伝えていきたいと思います。
なお、館長ふゆきの愛用タワレコ手帳が2016年版であることは目をつむってください…。

ということで、2月8日のページをひらくと、この日に歴史的な出来事があることが分かりました。それはこちら。

エリック・クラプトンやスティーヴ・ウィンウッドらが後にブラインド・フェイスとなる新バンドを結成(1969)

今日は、伝説のスーパー・バンド「ブラインド・フェイス」と、その唯一のアルバムを紹介します。

■ブラインド・フェイス結成

ブラインド・フェイス(Blind Faith)は、イギリスのブルース・ロック・バンドです。
メンバーはエリック・クラプトンスティーヴ・ウィンウッド、ジンジャー・ベイカー、リック・グレッチの4人。

クラプトンとベイカーは元クリーム、ウィンウッドは元トラフィックと、いずれも大物バンドのキーマン。彼らが一同に集まってグループを結成するということで、大いに注目を浴びました。

このスーパーバンドの結成は、クラプトンが在籍していたバンド「クリーム」の解散が一つのきっかけとなりました。
クリームは人気もセールスも世界規模の成功を収めましたが、クラプトンは、商業におもねったブルースを演奏することに嫌気がさしていました。


Disraeli Gears/クリーム

同じ頃、ウィンウッドも音楽性の相違から、リード・シンガーを務めていたスペンサー・デイヴィス・グループを脱退。バンド「トラフィック」を結成しますが、活動を休止しているところでした。


Mr Fantasy/トラフィック

この2人が、クラプトンの自宅の地下室でセッションを始めました。
ここにベイカーとリッチが加わり、スーパー・バンド「ブラインド・フェイス」が結成されました。

■アルバムリリースと解散

1969年7月に、アルバム「Blind Faith」(邦題「スーパー・ジャイアンツ」)がリリースされると、英米ともにチャート1位を獲得します。
同月にはニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで2万人の聴衆を前にライブを行なっています。


ブラインド・フェイス

ただ、この前代未聞の人気が、再びクラプトンを苦しめます
バンドはアルバム1枚分のレパートリーしかなく、仕方なくクリーム時代のヒット曲を演りますが、これはクラプトンとしては受け入れがたいものでした。

結局バンドは、8月にツアーが終わった後、10月までに事実上の解散となります。
ブラインド・フェイスの活動は半年にも満たないものとなりました。

なお、クラプトンとウィンウッドはその後も共演しています。
2008年には、マジソン・スクエア・ガーデンで再びライブの共演を披露。ブラインド・フェイス時代のナンバーも演奏しました。
この模様はライブ・アルバムとしてリリースされています。DVDで映像も見ることができますよ。


Live From Madison Square Garden/エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド

■個人的なおススメ

それでは、伝説のバンド「ブラインド・フェイス」の同名アルバムから個人的なおススメを紹介します。

まずは1曲め「泣きたい気持ち」(原題:Hard To Cry Today)。
イントロのギターからして泥臭さ満載。のっけからギターが泣きます。
クラプトンはこんなブルースを演りたかったんだろうなぁ。ウィンウッドの作詞作曲です。

続いて2曲め「マイ・ウェイ・ホーム」(原題:Can't Find My Way Home)。
一転してやさしいアコースティックの調べから始まるバラード・ナンバー。
ウィンウッドの甘いファルセット・ボイスが曲の叙情を引き立てます。これもウィンウッドの曲ですね。


マイ・ウェイ・ホーム(Live at Hyde Park)

そして4曲め「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」(原題:Presence of the Lord)。
「Lord(神)」に捧げるようなオルガンの響き。ウィンウッドの歌がやしくメロディをなぞります。
そして終盤に感極まったようにギターが激しくかき鳴らされます。さすがはクラプトン。スローハンドだけでなくヘヴィな演奏も一級品。こちらはクラプトンの曲です。


プレゼンス・オブ・ザ・ロード(エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド/Live 2007)

なお、6曲め「君の好きなように」(原題:Do What You Like)は15分を超えるナンバー。インプロヴィゼーション(即興演奏)って言うんでしょうか、ジャム・セッションをそのままレコーディングした感じ。
この辺りは時代ですね~。演奏そのものを楽しむパッション、嫌いじゃありません。

ありがとう、ブラインド・フェイス!ありがとう、クラプトン&ウィンウッド!

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