コットン・メイザー「Wild Kingdom」 ビートルズ好きにはたまらない!?

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、オアシスのノエル・ギャラガーのお気に入りバンド「コットン・メイザー」
新譜「Wild Kingdom」がリリースされましたので、そちらをとり上げます。

■コットン・メイザー

コットン・メイザーは、1990年に米テキサス・オースティンで結成されたロックバンドです。

ジャンルとしては、ロック、パワーポップに分類されるでしょう。
彼らの音楽は、ビートルズやエルビス・コステロ、ビッグスターなどが引き合いに出されたりします。

ただ残念ながら数多くあるバンドのなかの一つ。
1994年にデビューアルバム「Cotton is King」、1997年に「Kon Tiki」をリリースするも鳴かず飛ばず。


Cotton Is King

そんなバンドを救ったのがオアシスのギタリスト、ノエル・ギャラガーでした。
アルバム「Kon Tiki」を気に入った彼が、オアシスのライブツアーの前座に彼らを起用
バンドは一躍、注目を浴びることになりました。
音楽誌NMEなどは「スーパーグラス以来最高のギターポップバンド」と称賛しました。

バンドは、その後もシングルやアルバムをリリースしますが、2003年に活動を休止。
メンバーそれぞれがソロ活動等を行います。

バンドが再結成を果たすのは2012年。
同年に、「Kon Tiki」の再発(デラックス盤)が企画されると、再びノエル・ギャラガーがそれを強く後押ししました。
このアルバムのリリースをきっかけに、メンバーが集まり、ライブ活動を再開しました。


Kon Tiki(Deluxe Edition)

ちなみに、バンド名は、17世紀のボストンの知事であり名士であったコットン・メイザーからとっているそう。
魔女狩りなんかで問題のある人物なんですよね。そこにどんな意味が込められているのかはよく分かりません…。

■オアシス・ノエルがハマった理由

…などと、彼らの経歴をつらつらと紹介しましたが、日本での知名度はほとんどゼロでしょう。
一度来日もしているのですが、その人気はオアシスとは比べようもありません。
今回、突然(?)リリースされた新譜「Wild Kingdom」も日本盤は発売未定みたい…


Wild Kingdom

だからと言って、バンドの魅力が損なわれるわけではありません。
新譜「Wild Kingdom」から聴こえている音は、いつもと変わらぬ、ギターをベースにしたメロディ重視のロックン・ポップ!むしろ熟成を増しているようです。

聴けば分るんですけど、このバンド、ビートルズ・ファンにはたまりません。
まず、ボーカルのロバート・ハリスンの声がジョン・レノンを彷彿させます。
それでいて、60s風のサイケな音づくりをしているものだから、「狙っているのか?」という感じ。
ビートルズ好きのノエルがハマったのは当然でしょうね。

■個人的なおススメ

最後に、コットン・メイザーの新譜「Wild Kingdom」から、恒例の(?)、個人的なおススメ曲を紹介します。

まずは1曲目、「The Cotton Mather Pledge」
アルバムの幕開けに相応しい、バンド名を冠したノリのいいロック・ナンバー。
やはり魂にガツンと来るのは、ロバート・ハリスンの声。歌い方もジョン・レノンっぽい
しかも間奏のビートルズっぽさは反則。これは狙ったでしょう!?

次いで4曲目、「Hijinks Dad」
弦楽器の音が幻想的に響く、不思議なテーストのポップ・ナンバー。
中国の弦楽のようにも聞こえます。コーラスも美しい!

そして8曲目、「Girl with a Blue Guitar」
イントロから昔懐かしいキャッチーな音が鳴ります。
日本の歌謡曲やグループサウンズを彷彿させる、手作り感そのままの甘いギターにベタなメロディ。
歌謡曲ロックと言ったら失礼でしょうか…。分っていつつもノッてしまう!

コットン・メイザー、久々に聴きましたが、前よりも若くなった感じ
基本は、ギターをベースにしたメロディ重視のロックン・ポップですが、楽曲はバラエティに富んでいます。
歌作りを楽しんでるんだろうな。

ほとんど誰も知らない。日本盤も出ない。でもいいものはいいんだよなぁ。
ますます好きになりました

ありがとう、コットン・メイザー!

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