11/6はグレン・フライの誕生日!伝説はここから始まった…「イーグルス・ファースト」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、11/6はグレン・フライの誕生日!伝説はここから始まった…「イーグルス・ファースト」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。

11月6日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】グレン・フライ(1948)

グレン・フライは米デトロイト出身のミュージシャン。言わずと知れた、イーグルスの創設メンバー、バンドのリーダーです。


Above the Clouds/グレン・フライ

イーグルスは1971年、リンダ・ロンシュタットのアルバム制作およびツアーのために集められたミュージシャン達によって結成されました。
グレン・フライとドン・ヘンリーの2人を中心に、ランディ・マイズナー、バーニー・リードンという強力な布陣。これらメンバーが集まったのは奇跡ともいえます。

1970年代のウエストコースト・ロックを代表するバンド、のちに音楽史に燦然と輝くレジェンドバンドとなる「イーグルス」。
そのデビューアルバム「イーグルス・ファースト」(Eagles)は、1972年2月にイギリスでわずか2週間という短期間でレコーディングされました。


イーグルス・ファースト

このアルバムの特徴を一言で表すなら、カントリーとロックの美しい融合でしょう。当時の西海岸では、カントリーミュージックの要素を取り入れた新しいサウンドが模索されていました。
イーグルスは、このムーヴメントの最前線に立ち、アコースティック・ギターの優しい響き、ペダル・スティール・ギターの郷愁を誘う音色、そしてブルースやロックンロールのエッセンスを完璧なバランスでブレンドしました。

特に彼らの最大の「売り」となったのは、圧倒的な歌声のハーモニーです。複数のメンバーがリード・ヴォーカルを取り、美しいコーラスワークを繰り広げるスタイルで音楽ファンを魅了しました。
本作では、後の彼らの作品にみられるような洗練されたプロダクションと異なり、シンプルでオーガニックな造りとなっているのも特徴。それが、初期イーグルスの「カントリー・ロック」の魅力をふんだんに醸し出しています。

その中心的な存在となっているのが、グレン・フライです。カントリー・シンガーのような粘っこい高音ボイスでアルバムをけん引しています。
バンドのデビュー曲であり代表曲でもある「テイク・イット・イージー」(Take It Easy)は、グレンとジャクソン・ブラウンの共作。この曲を聴けば、初期イーグルスの志向がよく分かると思います。

■個人的なおススメ

それでは、そんなイーグルスの記念すべきデビューアルバム「イーグルス・ファースト」(Eagles)から、個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは1曲目、「Take It Easy」
言わずと知れた彼らの記念すべきデビューシングルであり、ウェストコースト・ロックを代表する名曲です。
グレン・フライと、友人でシンガーソングライターのジャクソン・ブラウンとの共作。この曲を聴くと、肩の力が抜けて「気楽にいこう(Take It Easy)」と思えるような、ポジティブなエネルギーが湧いてきます。
アップテンポなカントリー調のリズム、軽快なアコースティック・ギター、そして中盤のバーニー・リードンのバンジョー・ソロも楽曲の雰囲気にぴったり。もちろん、グレンのボーカルも最高。ロック史に残る名曲です。

続いて2曲目、「Witchy Woman」
ドン・ヘンリーがリード・ヴォーカルを取る、アルバムの中で異彩を放つミステリアスなブルース・ロックです。
他のカントリー色の強い楽曲群とは一線を画し、「魔女のささやき」という邦題どおり、アダルトで妖艶な雰囲気を醸し出しています。
ヘンリーのハスキー・ヴォイスとランディのグルーヴ感あるベース、グレンの鋭いギターワークも聴きどころ。のちにロック色を強めるバンドの予兆を感じられるヘヴィーなナンバーです。

そして9曲目、「Peaceful Easy Feeling」
こちらは、グレン・フライがリード・ヴォーカルを務める、極上のカントリー・バラードです。
イントロのアコースティック・ギターの音色からして、もうノスタルジーで胸がいっぱいになります。そのタイトル通り、「平和で気楽な気分(Peaceful Easy Feeling)」に包まれるよう…。
作者はグレンの友人のジャック・テンプチン。グレンが同曲を聴いて楽曲提供を依頼したのだとか。ジャクソン・ブラウンといい、テンプチンといい、グレンの友人ネットワークは素晴らしいですね。コーラスワークも素晴らしい究極の癒しソングです。


いやぁ、どっぷりハマりました。イーグルスのデビューアルバム「イーグルス・ファースト」
このアルバムでは、後に彼らが築き上げる巨大なスタジアム・ロックの兆しはまだ見えません。その代わりに、若きミュージシャン達のピュアで深いアメリカのルーツ・ミュージックへの愛情をたっぷりと浴びることができます。

そんなバンドをつくり上げたグレン・フライ。彼の偉大な功績にあらためて敬意を表したいと思います。なお、グレン・フライは2016年1月18日、67歳で永眠しました…。
今日は(11月6日)、グレン・フライの誕生日ということで、彼が愛したイーグルスのデビュー作「イーグルス・ファースト」をとり上げました。

ありがとう、イーグルス! ありがとう、グレン・フライ!

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