フィーダー2枚組アルバム「Black / Red」!骨太ロックンロールの荒波を浴びろ

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、フィーダー2枚組アルバム「Black / Red」!骨太ロックンロールの荒波を浴びろ…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■フィーダー「Black / Red」

英オルタナティブ・ロックバンド、フィーダー(Feeder)の新譜が届きました。
それが、2024年4月リリースの2枚組アルバム「Black / Red」です。

このアルバムは、2022年アルバム「Torpedo」から始まる3部作の2作目と3作目。
シンガー兼ギタリストのグラント・ニコラスは、本作を「CD1とCD2、黒と赤、2つのパートに分れるものにしたかった」と語っています。


Torpedo

全18曲。前半9曲が「Black」(黒)、後半9曲が「Red」(赤)とされています。
ただ、黒と赤で大きく作風が変わるものではなく、ベースを成すのは彼らの持ち味である骨太なロックンロールです。

むしろ、骨太ロックを基本にしながらも、曲ごとにサウンドアレンジを変えて様々な楽曲が散りばめられている印象。
ある曲ではシンセを前面に打ち出した明るいロック、ある曲ではヘヴィーなベースラインに乗ったダークなロック…。

グラントは、このアルバムについて「紛れもないフィーダー」(undeniable Feeder)と称していますが、まさにそれ…。
18曲を通して聴くと、矢継ぎ早に繰り出されるフィーダー節に呑み込まれて、僕らは紛れもなく彼らの音の世界はハマってしまいます。


Black / Red

■個人的なおススメ

それでは、そんなフィーダーの新譜「Black / Red」から、個人的なおススメです。

まずは3曲め、「Playing With Fire」
アルバムに先行してリリースされた両A面シングルの1曲。ダークなベースライン、ハードなギター、ヘヴィーなドラム…。
王道ロックのDNAを受け継ぐ骨太なロックンロール。このヤバいほどの切迫感はなんだろう…。
"Born for the chase / Playing with fire / Follow me now…"。危険な香りがプンプンするフィーダーのロックです。

続いて2曲め、「Elf」
前曲「Playing With Fire」と両A面で先行リリースされたシングルの1曲。こちらは「Playing~」とは趣が異なって明るい曲調となっています。
シンセサイザーを前面に押したドライブ感あふれるポップなロック。スタジアム・ロッカーが演奏してもおかしくない楽曲に仕上がっています。
この作風で押して行けばもっとメジャーになるのかも…なんて思うけど、それはフィーダーの主義に反するのでしょうね。

そして17曲め、「Soldiers of Love」
バグパイプを大胆に取り入れた、アルバムの中でも異色の楽曲。「こんな曲もやるんだ」と正直おどろいた楽曲です。
バグパイプがケルトの香りを曲に注入、ドラマチックな曲調と相まって、物語のような楽曲に仕上がっています。
グラントもこの曲について、「アコースティック調にするつもりだったが、映画的で壮大なサウンドになる可能性があると感じた」と語っています。


いやぁ、怒涛のロックンロールの荒波にすっかり吞み込まれてしまいました。
18曲もあっという間、まさにこのサウンドは「紛れもないフィーダー」であったと突きつけられる楽曲群です。

白だ黒だ、赤だ黒だ、言ってる場合じゃない。迷ったときはこれを聴け…。
そんな風に煽られるような骨太なロックンロール。フィーダーの2枚組アルバム「Black / Red」でした。

ありがとう、フィーダー! ありがとう、「Black / Red」!

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