こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ダイナソーJr.のJ Mascis(Jマスキス)のソロ・アルバム「エラスティック・デイズ」です。
■Jマスキス
J Mascis(Jマスキス)。
アメリカのオルタナティブ・ロックバンド「ダイナソーJr.」の中心人物。
バンドではボーカルとギターを担当しますが、ドラムも演れるマルチ・プレイヤーです。
以前は「マスシス」と表記されていたと思いますが、いつの間にか「マスキス」になっていますね。
英語の発音は「マスキス」が正当らしいので、そちらの合わせたのかしら。
ダイナソーJr.は、ニルヴァーナらが牽引した90年代のグランジ・ロック・ブームな中で人気を博しました。
特徴は、轟音ギターとメロウなメロディ。
そう言うとニルヴァーナみたいだけど、確かに似ている面はありますが、ダイナソーJr.のほうがもっと尖がっています。
その理由は、Jマスキスのノイジーなギターと、けだるいボーカルにあります。メインストリームには出れない感じ(苦笑)。
でもそれが、好きな人にはたまらない。館長ふゆきも一時ハマりました。
■エラスティック・デイズ
ただ、バンドはメンバーの不仲などにより、1997年に解散。
その後、2005年に再結成されますが、並行してJマスキスはソロ活動も行います。
今回、待望のニューアルバム「エラスティック・デイズ」がリリース。
ソロとしては3枚目。前作から4年ぶりとなるアルバムです。
このアルバム制作に向けて、なんとボーカル・レッスンを受けたというマスキス。
その効果もあってか、なんともメロディアスでフォーキーなアルバムとなっています。
バンドの代名詞ともいえる轟音ギターは封印。
”泣き”のギターとマスキスのボーカルが絡み合う、やさしい楽曲群が揃いました。
ちなみに、ドラムを含めてほとんどの楽器をマスキスが演奏しています。さすがはマルチ・プレイヤー。
■個人的なおススメ
それでは、Jマスキスのアルバム「エラスティック・デイズ」から、個人的なおススメを紹介します。
まずは1曲目「シー・ユー・アット・ザ・ムーヴィーズ」。
いきなり美しいアコースティック・ギターの音色でアルバムの幕が開きます。
もともとソングライティングには定評のあるマスキス。アコギの曲でその才能を証明しましたね。
続いて9曲目、タイトル曲「エラスティック・デイズ」。
これまたやさしいギターの音色が心地いいメロウな曲です。
ただ、この気色悪いPVはなに?ここは、メインストリームに出れないマスキスの本領発揮か…。
そして12曲目「エヴリシング・シー・セッド」。
アルバムの最後の曲もアコースティック・ギターの柔らかな調べで始まります。
でも途中でエレキ・ギターが乱入。高らかに哀愁のギター・ソロを奏でて、アルバムを締めます。
この辺りはさすがJマスキス。心に染みる余韻を残すラスト・ナンバーでした。
久しぶりに聴いたJマスキス。この人のギターと声、やっぱり好きだわぁ…。
メロディアスなアルバムをつくっても、決してメインストリームは張れない、妙なアウトロー感がイイですね。
ありがとう、Jマスキス! ありがとう、エラスティック・デイズ!