こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、リアム・ギャラガーのスペシャル・ライブの音源化、「MTVアンプラグド(ライブ・アット・ハル・シティ・ホール)」です。
■リアム・ギャラガー、伝説のステージ
ついにこの人の、すでに伝説と呼び声高いスペシャル・ライブを収録したアルバムがリリースされました。
それが、リアム・ギャラガーの「MTVアンプラグド(ライブ・アット・ハル・シティ・ホール)」です。
同作は、2019年8月3日に行われた「MTVアンプラグド」ライブを音源化したもの。
当日のセットリストから、ソロ曲、オアシス時代の曲それぞれを選りすぐった10曲(ボーナストラックを入れて11曲)が収録されています。
「MTVアンプラグド」と言えば、リアムにとっては因縁のイベント…。
1996年のオアシス時代に出演の機会があったものの、リアムが喉の不調のため当日ドタキャン。
リアムの代役として兄ノエルが出演、全曲一人で歌い切って大絶賛を浴びました。
そのノエルとは、世紀の兄弟喧嘩を巻き起こして、オアシスは解散。
2人はそれぞれソロ活動を続けていますが、いまだ舌戦を繰り広げています…。
リアムにとっては拭い去りたい過去、MTVアンプラグド。そのリベンジは見事に遂げられたのではないでしょうか。
この日のリアムの喉は絶好調。「俺の声を聴け!」と言わんばかりに、3人の女性コーラスと24人のオーケストラを従えて、唯一無二の歌声を披露しています。
伝説のステージという評価は決して誇張ではない。リアムの最高のライブ・パフォーマンスを聴くことができます。
■個人的なおススメ
それでは、そんな傑作ライブ「MTVアンプラグド(ライブ・アット・ハル・シティ・ホール)」から、個人的なおススメです。
まずは5曲め「スタンド・バイ・ミー」。
シングルカットもされたオアシス時代の名曲です。なんとライブで演奏されるのは2001年以来。
「なぜ18年も演っていなかったの?」というくらい、メロディも歌声も素晴らしい…。
ちなみに、この曲も含めて数曲に、元オアシスのボーンヘッドがゲスト参加しています。
さらに、6曲め「サッド・ソング」。
アルバム最大の問題作。原曲は、オアシス時代にノエルが歌っていたアコースティックなナンバー。
これをリアムが歌っちゃう、それも哀愁たっぷりに…。これ、また兄弟喧嘩が激しくなるんじゃないかしら。
そんな心配をしてしまうほど、リアム版「サッド・ソング」が素晴らしい。はからずも、ノエルが曲をつくって、リアムが歌うのが一番というのを知らしめました。
そして、10曲め「シャンペーン・スーパーノヴァ」。
ライブの最後を飾る、オアシス時代の名曲。美しいピアノの音色とともに、リアムの歌声が響き渡ります。
そこにかぶさる観衆の歌声とオーケストラの演奏。会場はなんとも言えぬ昂揚感に包まれます。
アルバムに収録されている「リアム、リアム、リアム」のコールは、まさに歓喜の叫び声。教祖リアム降臨…。圧巻のラストです。
すごいな、リアム。おそらく、伝説のステージとして語り継がれるであろうMTVアンプラグド。
オアシス・ファンとしては複雑ですが、リアム・ギャラガーのソロ・シンガーとしての魅力がすべて詰まった傑作アルバムです。
ありがとう、リアム・ギャラガー! ありがとう、MTVアンプラグド!