音楽の神様に愛された男、レニー・クラヴィッツ「レイズ・ヴァイブレーション」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、レニー・クラヴィッツの約4年ぶりとなる新譜「レイズ・ヴァイブレーション」を取り上げます。

■レニー・クラヴィッツ

レニー・クラヴィッツ
グラミー賞4冠を誇るシンガー・ソングライターにしてマルチ・プレーヤー。プロデューサーまでも務める、豊富なタレントの持ち主です。

デビューは1989年。
アルバム「レット・ラヴ・ルール」をリリースすると、その多様な音楽スタイルがシーンに衝撃を与えます。


レット・ラヴ・ルール

彼がブレイクしたのは、セカンド・アルバム「ママ・セッド」(1991年)のとき。
「It Ain't Over 'til It's Over」などのシングル・ヒットも生み出し、米ビルボードで初のTOP40入りを果たします。


ママ・セッド

その勢いをかった3rdアルバム「自由への疾走」(1993年)で人気を不動のものにします。
シングルとしてもリリースされたタイトル曲「自由への疾走」(原題:Are You Gonna Go My Way)は、日本のCMなんかでも使われてましたね。

■レイズ・ヴァイブレーション

その魅力は、ロックからファンク、ブルース、R&B、ソウルまでも取り込んだ、幅広い音楽性。
そのあふれる才能は半端ありません。作詞作曲はもちろん、楽器は全部こなせるし、プロデュースもできます。

そんな彼が、30年のキャリアではじめてスランプに陥りました。
これだけのタレントが、一切アイデアが浮かばなくなったというのだから驚きです。

傷心の彼が向かったのがバハマの自宅。そこで日がな音楽を離れた生活を送っていたところ、ある朝突然、彼の頭の中に音楽が押し寄せてきたのだとか。
インスピレーションってやつですね。やっぱり音楽の神様は彼を見離しませんでした。

次々に舞い降りるインスピレーションを書きためてつくり上げたのがこのアルバムです。
「レイズ・ヴァイブレーション」。スランプを乗り越えて、約4年ぶりの新作。2018年9月にリリースされました。


レイズ・ヴァイブレーション

■個人的なおススメ

それでは、アルバム「レイズ・ヴァイブレーション」から、恒例の個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは4曲目、「レイズ・ヴァイブレーション」
タイトル曲にふさわしい、ハードでソリッドなロックンロールです。
ビートルズの「カム・トゥゲザー」を思い起こすような、後半のギター・リフ。そしてアフリカンな締めへ。しびれます…。

続いて2曲目、「ロウ」
こちらは一転してアダルトなファンク調の曲。
自身も言っていますが、クインシー・ジョーンズを想起させます。
しかもほとんどの楽器の演奏を自分でやっているというから、ほんと才能の塊だわ…。

最後に6曲目、「ヒア・トゥ・ラヴ」
このアルバム最大の聴きどころ。このやさしく甘いメロディにぶっ飛びました。
ピアノとストリングスをバックに歌われる珠玉のバラード。これは反則です…。

音楽の神様はこれからも彼を見守り続けるでしょう。
名作をありがとう。おかえりなさい、レニー。

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