"エモ"のレジェンドバンド爆誕!ジミー・イート・ワールド「Bleed American」

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、"エモ"のレジェンドバンド爆誕!ジミー・イート・ワールド「Bleed American」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ジミー・イート・ワールド

今日とり上げるバンドは、年始の「rockin'on sonic」でエモさ全開のステージを見せたジミー・イート・ワールド(Jimmy Eat World)です。

ジミー・イート・ワールドは、1993年にアリゾナ州メサで結成された4人組ロックバンドです。
バンド名の由来は、メンバーのトム・リントンの2人の弟(ジミーとエド)が幼いころ頻繁に喧嘩していたときに弟エドが描いたクレヨン画に由来しています。
あるときエドは、ジミーが地球をに口に詰め込む不細工な絵を描いて冷蔵庫に貼ったのだとか。その絵のタイトルが「Jimmy eat world」(ジミーは世界を喰う奴)でした。

バンドは結成当初、そのトムをリード・ボーカルにパンクロックを演奏するバンドとして活動。1994年に1stアルバム「ジミー・イート・ワールド」をリリースします。
その後、米ロックバンド「サニーデイ・リアル・エステイト」などに影響を受けて、バンドは"エモ"(エモロック/エモーショナル・ハードコア)へと路線変更
1999年の3rdアルバム「クラリティ」(Clarity)からメインボーカルもジム・アドキンスに変わって、"エモ"バンドとして注目を集めるようになりました。


Clarity

そんなバンドがブレイクするのは、2001年リリースの4thアルバム「ブリード・アメリカン」(Bleed American)からでした。
実質的なレーベル契約のないままリリースしたこのアルバムは大ヒットとなります。シングル「The Middle」も米ビルボード5位を獲得して、一躍注目を集めるバンドとなりました。

その後もバンドは精力的に音楽活動を継続。2004年「フューチャーズ」(Futures)、2007年「チェイス・ディス・ライト」(Chase This Light)と立て続けに全米TOP10入りするアルバムを輩出。
これまでに2019年のアルバム「サヴァイヴィング」(Surviving)まで10枚のアルバムをリリース。今なお"エモ"のレジェンドバンドとして音楽シーンを牽引しています。


Surviving

■ブリード・アメリカン

年始のrockin'on sonicでは、まさに"エモ"さ際立つロックンロールを披露してくれたジミー・イート・ワールド
今日は、そんな彼らの名を知らしめた大ヒットアルバムを取り上げましょう。2001年リリースの4thアルバム「ブリード・アメリカン」です。


Bleed American

前作「クラリティ」が商業的に失敗してレーベルから契約を切られた彼ら。それでも音楽への情熱は消えず、雑用をこなす傍らツアーで次のアルバムの資金を稼ぎました。
それでも資金は足らず、親交深いプロデューサーのマーク・トロンビーノはアルバム完成まで無償で働くことを申し出たそうです。この辺りからしてエモいですね…。

こうして誕生したアルバム「ブリード・アメリカン」は、批評家や音楽シーンから熱烈な歓迎を受けて大ヒットを記録しました。
ここに"エモ"バンド「ジミー・イート・ワールド」が爆誕。そんな記念碑的なアルバム「ブリード・アメリカン」から、個人的なおススメを紹介しましょう。


まずは1曲め、「ブリード・アメリカン」(Bleed American)。
新たな「ジミー・イート・ワールド」の幕開けとなるエモさ全開のロックナンバー。アルバムからの1stシングルです。
冒頭の激しいギター・リフから彼らのエモロックの世界に引き込まれます。その特徴は、ハードなギタープレイとポップなメロディ
シャウトするサビはライブ受けすること間違いなし。rockin'on sonicでも演奏され、会場を大いに盛り上げました。

続いて3曲め、「ザ・ミドル」(The Middle)。
ジミー・イート・ワールドの名を大きく知らしめたヒットナンバー。米ビルボード・シングルチャート5位を獲得しました。
これぞエモなロックナンバー。ウィーザーにも通じるような力強さとポップさを兼ね備えたナンバーです。歌詞もエモい
"don't write yourself off yet"(まだ自分を諦めないで)、"Just do your best, do everything you can"(全力を尽くそう、やれることを全部やろう)。
この頃バンドが直面していた試練の時期を歌詞にしているのは明らか。この思いを忘れないかのように、rockin'on sonicでもラストで演奏されました。

そして5曲め、「スウィートネス」(Sweetness)。
冒頭からキャッチーなメロディが奏でられるエモーショナルなロックナンバー。アルバムからの3枚目のシングルカットとなりました。
ポップなメロディとアップテンポでかき鳴らされるギター・サウンドのコラボレーションに終始引き付けられます。
コーラスも絶妙。メインボーカルのジムに加えて元ボーカルのトムもいるから、この辺りのコーラスワークも鉄壁。この曲もrockin'on sonicで演奏されました。


いやぁ、エモい…。その歌声が、そのサウンドが、ビシバシと胸に突き刺さって来ます。
そして聴くほどに身体の芯がアツくなってくるのは、当時の彼らの置かれた環境や音楽への飽くなき愛情がもたらすエモーショナルさのゆえでしょう。

rockin'on sonicは、そんな彼らのエモい姿勢が今なお変わっていないことを示してくれました。最高のステージでした。
今日の夢中は、"エモ"のレジェンドバンド爆誕!ジミー・イート・ワールド「Bleed American」でした。

ありがとう、ジミー・イート・ワールド! ありがとう、「Bleed American」!

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