イーグルス「Desperado」!すべての孤独な"ならず者たち"へ…美しきカントリーロックの調べ

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、イーグルス「Desperado」!すべての孤独な"ならず者たち"へ…美しきカントリーロックの調べです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ならず者(Desperado)

今日は、イーグルスの2ndアルバム「ならず者」(Desperado)をとり上げましょう。
1stアルバム「イーグルス」(1972年)の成功を受けて、1973年に制作そしてリリースされた作品です。

前作が商業的に制作したあと、バンドはアーティストとして認められたいと考え、コンセプトアルバムの制作に着手しました。
テーマとしたのは、西部劇のアウトロー(ならず者)。きっかけは、ジャクソン・ブラウンが紹介したドゥーリン・ダルトン・ギャングのことを記した本と言われています。


ならず者(Desperado)

バンドは、「ロックンロールとアウトローには類似点がある」と、このアイデアを気に入り、楽曲制作にいそしみました。
この楽曲制作の過程で誕生したのが、グレン・フライとドン・ヘンリーのソングライティング・チームです。このチームは、収録曲11曲のうち8曲の作曲に携わりました。

1stアルバムのレコーディングを終えた2人は、一緒に楽曲をつくろうと決意。ロサンゼルスに戻って数日後に一緒に書いた曲が、「デスペラード」と「テキーラ・サンライズ」でした。
どちらもコラボレーション開始から1週間以内に書き上げたというから、その好相性ぶりは折り紙つき。レノン・マッカートニーに並ぶソングライティング・チーム、ヘンリー・フライの誕生です。

アルバムは、当初こそ売上不振に悩みますが、のちに再評価が進みます。じわじわと売上を伸ばし、2001年にダブルプラチナ認定されています。
カントリーとロックを融合させた音楽性は、批評家からカントリーロックの重要なアルバムの一つと称されるほど。ニューカントリーの基礎を築いたともいわれます。

■個人的なおススメ

それでは、そんなイーグルスの2ndアルバム「ならず者」(Desperado)から、個人的なおススメです。

まずは1曲目、「ドゥーリン・ダルトン」(Doolin-Dalton)。
アルバムの幕開けを飾る、物語のプロローグ。哀愁漂うハーモニカの音色が聞こえてきた瞬間、一気に19世紀の西部開拓時代へと引き込まれます。
実在した強盗団「ドゥーリン・ダルトン・ギャング」をモチーフに、若者がならず者への道を歩み始める様子が淡々と、しかしドラマチックに歌われます。
ドン・ヘンリーとグレン・フライのボーカルが交互に重なり合う構成は、まさにイーグルスの真骨頂。イーグルスの核をなすソングライティング・チームの爆誕です。

続いて4曲目、「テキーラ・サンライズ」(Tequila Sunrise)。
カクテルの名前を冠した、あまりにも有名な一曲。グレン・フライのやさしい歌声が、孤独な男の胸にやさしく染み渡っていきます。
間奏のあとに歌われる歌詞「もう一度勇気を出して、なぜ正しい言葉が言えなかったんだろう」が胸に刺さります。そしてまたやって来る「テキーラの日の出」。
シンプルながらも洗練されたギターのリフは、ソフトカントリーの教科書ともいえる美しさ。コーラスも美しい…。名曲です。

そして5曲目、「ならず者」(Desperado)。
ロック史に残る名バラードです。儚げなピアノの旋律に乗せて、ドン・ヘンリーが「ならず者よ、いい加減、目を覚ましなよ」と語りかけるように歌い始めます。
この歌の主人公であるならず者は、意地を張って誰の手も借りずに生きていこうとしています。もしかしたら、あなたにもそんな瞬間がありませんか?
そんなとき、この曲は救いの手を差し伸べます。「誰かに愛されていいんだよ」(You better let somebody love you)。ヘンリーの歌声が胸に突き刺さる超名曲です。


いやぁ…久しぶりに聴き込みました。イーグルスの2ndアルバム「ならず者」(Desperado)、名盤です。
そこには、「ホテル・カリフォルニア」で世界を熱狂させる前の、若きイーグルスが放った純粋すぎるほどの情熱があふれています。

日々の生活の中で、自分はどこにも属していないのではないかという不安や孤独を感じたとき、このアルバムは癒しになるはずです。
今日の夢中は、イーグルス「Desperado」!すべての孤独な"ならず者たち"へ…美しきカントリーロックの調べです。

ありがとう、イーグルス! ありがとう、アルバム「ならず者」(Desperado)!

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