こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、英ロックバンド、マニック・ストリート・プリーチャーズのアルバム「センド・アウェイ・ザ・タイガース」スペシャル・エディションを紹介します。

■タワレコ手帳

いつもお世話になっているタワレコ手帳。
1日1頁、手帳として使えるだけでなく、その日に起きた音楽関連の出来事が記載されています。

2月1日のページをひらくと、なんとも音楽ニュースらしからぬ出来事が記載されています。それがこちら。

マニック・ストリート・プリーチャーズのリッチー・ジェイムスが失踪(1995)

どうしたのよ、リッチーさん…。
ということで、なんだか物騒なバンド「マニック・ストリート・プリーチャーズ」を、今日はとり上げます。

■マニック・ストリート・プリーチャーズ

マニック・ストリート・プリーチャーズ。通称「マニックス」。
イギリスのウェールズ出身のロックバンドです。

結成は1986年。
自主制作シングル「スーサイド・アレイ」をリリースすると、間もなくインディーズ・レーベルと契約。実質的なデビュー・シングルとなる「モータウン・ジャンク」を1991年に発表します。


モータウン・ジャンク(PV)

パンクの黎明期のような、性急で情動的な音楽とパフォーマンス…。
バンドとして生き急ぐかのように、メジャー・デビューをする前に高らかに解散宣言をしてしまいます。
曰く、「30曲入りの2枚組のデビューアルバムを発表、世界中でナンバーワンにして解散する」。

この時期、今では伝説となった事件が起きます。
彼らの解散宣言を大げさな宣伝と軽侮するインタビュアーに対して、リッチーが抗議の意を込めて「4 REAL(本気だ)」と、カミソリの刃で自らの腕に切り刻んだのです。

リッチーは17針の大怪我を負うものの、バンドはその夢を実現するように、間もなくメジャー契約を果たします。
1992年にデビューアルバム「ジェネレーション・テロリスト」(レコードでは2枚組)をリリース。1位にはならなかったもののスマッシュヒットを挙げました。


ジェジェレーション・テロリスト(デラックス盤)

ファンに支えられる形で解散宣言を撤回すると、その後もメディアを騒がしながら、真摯にバンド活動を継続。
1994年に3rdアルバム「ホーリー・バイブル」を発表し、いよいよアメリカ・ツアーに出ようとした矢先、リッチーが失踪…。
それが1995年2月1日のことでした。

■念願のチャート1位

バンドの勢いを体現していたリッチーを失ったバンドはその後、半年ほど活動を休止しますが、リッチーの家族の願いもあり活動を再開。

1998年の5thアルバム「ディス・イズ・マイ・トゥルース・テル・ミー・ユアーズ」で念願のチャート1位を獲得。


ディス・イズ・マイ・トゥルース・テル・ミー・ユアーズ

それぞれのソロ・プロジェクトを経て発表した2007年の「センド・アウェイ・ザ・タイガーズ」で、その人気(全英2位)を確たるものとしました。

そして2008年、バンドの成功を見届けるかのように、英国の裁判所がリッチーの死亡宣告を発します。
メンバーはリッチーの死亡を認めていませんが、残念ながら今なお、失踪したリッチーは見つかっていません…。

■センド・アウェイ・ザ・タイガーズ

さて、そんな物騒なバンド、マニックス。
今日は、彼らの人気を決定付けたアルバム「センド・アウェイ・ザ・タイガーズ」(原題:Send Away The Tigers)を紹介します。

バンドにとってもこのアルバムは印象深いものだったのか、2017年がリリースから10周年となることを記念して、スペシャル・エディションをリリースしました。


センド・アウェイ・ザ・タイガース(スペシャル盤)

バンドは次のようにコメントしています。
「『センド・アウェイ・ザ・タイガース』は俺たちにとって非常に重要なアルバムなんだ。俺たちに活動する更なる期間を与えてくれて、このバンドへの愛を再発見する手助けをしてくれたんだよ」

このスペシャル盤には、リマスター音源のほか、デモ音源、Bサイド曲などが収録されていて、聴きごたえ十分。
バンドにとってノッている時期の作品であることがよく分かる企画盤となりました。

■個人的なおススメ

そんなアルバム「センド・アウェイ・ザ・タイガース」から、恒例の、個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは1曲め「センド・アウェイ・ザ・タイガーズ」。
パンクバンドから正統派ロックバンドへに成長したことを示すオープニング・ナンバー。
苦難との訣別を宣言する歌詞も熱い。阪神タイガースのテーマ曲にもおススメ?

続いて3曲め「ユア・ラブ・アローン・イズ・ノット・イナフ」。
カーディガンズのニーナ・パーションとのデュエット曲。ニーナのキュートで飄々としたボーカルもあって、彼ららしからぬ(?)ポップな仕上がりとなっています。こんな曲もやればできるんだね(苦笑)。
今回のスペシャル盤ではそれぞれのソロ盤も聴けるので、聴き比べるのもいいかも。


ユア・ラブ・アローン・イズ・ノット・イナフ(PV)

そして7曲め「オータムソング」。
オープニングのギターからして無茶苦茶カッコいい、アルバムのハイライトとなる叙情的なロック・ナンバー。
サビに向かって次第に盛り上がり、そしてシャウト!

So when you hear this autumn song, clear your heads and get ready to run
このオータムソングを聴いたら、余計なことは忘れて、さあ、走り出そうぜ(ふゆき訳)

ライブで聴いたら盛り上がらないわけないでしょう。
ちなみにPVはお茶目。アルバムジャケットにもなっている、可愛らしい天使と悪魔が口パクしてます。


オータムソング(PV)

確かに、彼らの言うとおり、セールス的にも音楽的にも「非常に重要なアルバム」になったのかもしれません。
余計な力みが抜けて、「4 REAL」なロック・バンドに成長を遂げました。

ありがとう、マニックス!ありがとう、リッチー。「4 REAL」は永遠に…。

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