キャスト7年ぶりの新作「Love Is the Call」!ラーズとキャストを繋ぐサウンド

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、キャスト7年ぶりの新作「Love Is the Call」!ラーズとキャストを繋ぐサウンド…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■キャスト

今日とり上げるバンドは、90sブリットポップバンドの雄「キャスト」(Cast)です。
前作から7年ぶりとなる新作「Love Is the Call」を引っさげて音楽シーンに帰ってきました。

キャストは、1992年に英リヴァプールで結成されたインディー・ロック・バンド。
バンドを率いるのは、元ラーズ(The La’s)のジョン・パワー。ラーズはたった1枚のアルバム「The La’s」で音楽シーンを魅了し、間もなく解散しました。

そんな伝説的なバンドの余韻を求めるように、キャストが1995年にリリースした1stアルバム「オール・チェンジ」は大ヒットしました。
さらに、アルバム「Mother Nature Calls」(1997年)や「Magic Hour」(1999年)とヒットアルバムを送り出し、バンドは90年代を代表するブリットポップバンドとなります。


オール・チェンジ

ただ、4thアルバム「Beetroot」(2001年)が振るわず、バンドは解散。10年ほど活動が停滞します。
それでも、音楽シーンはキャストを忘れませんでした。2010年にパワーが「キャスト・アコースティック・ショー」ツアーを行うと、再結成を求める声が高まります。

その声に応えるように、キャストは同年11月に5thアルバム「Troubled Time」で音楽シーンに帰還。
そして2017年の6thアルバム「Kicking Up the Dust」を経て、7年ぶり7枚目となるスタジオアルバム「Love Is the Call」のリリースとなったのです。


Love Is the Call

新作「Love Is the Call」は、パワーが「ラーズとキャストの1stとの間を繋ぐ"ミッシングリンク"のような作品」とコメントしている通り、90sブリットポップを思い起こすサウンドが満載。
実際にバンドも、1stアルバム「オール・チェンジ」の頃のスリーピース編成に戻りました。ラーズのファンにもキャストのファンにも必聴のアルバムとなっています。

■個人的なおススメ

それでは、そんなキャストの7年ぶりの新作「Love Is the Call」から個人的なおススメです。

まずは、6曲め「Love Is the Call」
イントロを聴いた瞬間、ラーズを思い起こしたひとも多いのでは?アルバムに先がけてリリースされたシングル曲、タイトルトラックです。
まさにパワーの「ラーズとキャストの1stの間を繋ぐ」という言葉そのまま、90年代の青きパワーポップが今の時代に帰ってきました。
パワーは本作について「まるでキャストがデビューアルバムを制作しているかのよう」とも表現しています。ありがとう、パワー。僕らはこの音を待ってたんだ。

続いて、2曲め「First Smile Ever」
印象的なベースのリフで始まるロック・ナンバー。アルバムではパワーがラーズ以来となるベースを弾いたみたい。
パワーのボーカルもラーズの頃のように若々しい…。その歌声に讃美歌のようなコーラスが重なり、聴き手は否応なく美しいサウンドに引き込まれていきます。
きわめつけは、誰もが口ずさみたくなるサビのキラーメロディ。ライブでの大合唱が目に見えるよう…。これも彼らの魅力です。

そして、4曲め「Faraway」
これまた、ラーズの頃のようなパワーの若々しい歌声が響きます。もう56歳のはずなのに20代のような美しい歌声です。
高音もまだまだ出てます。そんなラーズ時代を彷彿させる歌声がさく裂するサビが、この曲の最大の聴きどころ。
心の深いところに響くようなやさしいメロディライン…。終盤のギターソロからの最後の「So faraway」のリフレインは反則級の美しさです。

おかえり、キャスト!7年ぶりのアルバム「Love Is the Call」はすばらしい作品です。
そしてバンドは2024年3月、英国でヘッドライナー・ツアーをスタートしています。そのまま、ぜひ来日してほしい。ラーズとキャストの1stの間をつなぐライブをぜひ日本でも!

ありがとう、キャスト! ありがとう、「Love Is the Call」!

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