メロディアスなパワーポップさく裂!スミザリーンズ「グリーン・ソウツ」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、メロディアスなパワーポップさく裂!スミザリーンズ「グリーン・ソウツ」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■スミザリーンズ

今日とり上げるのは、ザ・スミザリーンズ(The Smithereens)。
館長ふゆきが大好きな、米ニュージャージー出身のパワーポップ・バンドです、

以前、当ブログで彼らの名曲「ロンリー・プレイス」を紹介しました。
1986年リリースのデビューアルバム「エスペシャリー・フォー・ユー」収録曲。シングルカットもされました。

チャートアクションは全然パッとしませんでしたが、当時日本のTV番組「ベストヒットUSA」でMC小林克也さんが絶賛。
館長ふゆきもハマりました…。折角なので、そのMVをもう一度見てみましょう。ゲスト・ボーカルはスザンヌ・ヴェガ、MVにも出演しています。

めちゃくちゃ良い曲ですよね。MVもショートムービーのようですばらしい…。
この曲をきっかけにして何度も何度も聴いたスミザリーンズ。この1stアルバムの2年後に、2ndアルバムがリリースされました。

それが今日紹介するアルバム「グリーン・ソウツ」(green thoughts)です。1988年にリリースされました。
プロデューサーは前作に引き続き、R.E.Mなども手掛けるドン・ディクソン。そんな大御所が目をかける辺りに、スミザリーンズのポジショニングが分かる気がします。


グリーン・ソウツ

アルバムの楽曲のほとんどは、前作のツアー中にソングライターのパット・ディニジオが書き溜めたもの。
そして、レコーディングは16日間で集中的に行われ、ほとんどの楽曲は1stテイクか2ndテイクが採用されているそうです。

それだけ楽曲の完成度が高かったのでしょう。彼らの定評あるライブ・パフォーマンスをアルバムに再現したかったのかもしれません。
その思惑は見事に成功しました。持ち味であるメロディアスさに、ライブ感あふれるパワフルさが加わって、最高にイカしたパワーポップ・アルバムが誕生しました。

■個人的なおススメ

それでは、そんなスミザリーンズの2ndアルバム「グリーン・ソウツ」から個人的なおススメです。

まずは1曲め、「Only a Memory」
印象的なギターリフから始まるグッド・メロディ。ライブ感あふれるロック・ナンバーです。
パットはヨーロッパツアーのサウンドチェック中にこのギターリフを思い付いて、慌ててローディーを呼んで録音したのだとか。
リフだけでなくサビのメロディもコーラスもすばらしい。パットのソングライティングの才に脱帽です。

続いて2曲め、「House We Used to Live In」
1曲めに続いて、さらにライブ感あふれるロック・チューン。この流れは、まさにライブが再現されてるかのよう…。
歌詞は、パットの両親が離婚してから家を失ったことに触発されています。一部は自伝的で一部はフィクションだとのこと。
最後の「House!We!Used!Used to Live in」の合唱は、間違いなくライブ受けするでしょう。

そして6曲め、「Drown in My Own Tears」
この曲もイントロのギターリフが印象的。これもツアーのサウンドチェック中に思い付いたのだとか。
楽曲のタイトル「Drown in My Own Tears」(自分の涙で溺れ死んじゃうよ)は、レイ・チャールズの1956年リリースのシングルから取られています。。
こうした歌詞も含めて、パットは結構女々しい曲も多いんだよな…。それも魅力の一つです。


いかがでしたでしょうか、スミザリーンズ
大ヒットとまではいきませんでしたが、80年代後半から90年代前半にかけて根強い人気を誇ったバンドです。

残念ながら2017年にパット・ディニジオが死去。もうこれら楽曲をライブで聴くことは叶わなくなりました…。
それでも、僕らはこのアルバムでライブ感あふれるスミザリーンズを聴くことができます。今日の夢中は、スミザリーンズの2ndアルバム「グリーン・ソウツ」でした。

ありがとう、スミザリーンズ! ありがとう、グリーン・ソウツ!

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