6/29はビートルズの日。50年前の来日秘話と貴重な音源で辿るビートルズ旋風

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

本日6/29は、「ビートルズの日」です。
ビートルズの4人がコンサートのために来日したのが、今から約50年前、1966年の6月29日でした。
ちょうど、朝の連ドラ「ひよっこ」でも、今週「ビートルズがやってくる」と題して、この当時のビートルズ・フィーバーに沸く世情が描かれています。


(Wikipediaより)

■ビートルズ来日

実は、このビートルズの日、本当は6/29でなかったかもしれません。
というのも、もともとの来日予定日は6/28だったのです。
それが、台風の影響で、飛行機が11時間以上も遅れて到着しました。到着の時刻は、日付が変わって、6/29未明、午前3時40分でした。

有名なハッピ姿でタラップを降りる姿は、街がまだ寝静まっている時間帯だったんですね。
これから吹き荒れるビートルズ旋風を前に、まさに「嵐の前の静けさ」のなかでの到着でした。

■はじめての武道館

彼らはその翌日から7/2まで、昼夜1日2回の公演を含めて計5回の公演を行います。
会場はすべて日本武道館。
今では大物アーティストのライブ会場として定着した武道館ですが、コンサート会場として使ったのは、ビートルズがはじめてです。

当時1万人を収容できる会場は武道館しかありませんでした。
プロモーターは何とかして武道館を使おうと交渉しますが、日本の武道の「聖地」で、「不良」のロックバンドがコンサートをやるのはけしからんと、反対運動が起こったそうです。
それでも何とか関係者を説き伏せられたのは、ビートルズの4人が英国女王から勲章を授与されていたからと言われています。


武道館

■厳重な警備

人気絶頂のビートルズ4人は、来日するとすぐに、ホテルに缶詰めとなりました。
ホテルは厳重な警備体制が敷かれ、移動はホテルとコンサート会場の行き来のみ。完全に外部とシャットアウトされました。

そんななか、ジョン・レノンとポール・マッカートニーの脱走事件が発生します。
厳重な警備の目をかいくぐって、ジョンは骨董品の買い物に、ポールは皇居付近の散歩に出かけています。
ジョンは1時間で、ポールは5分で連れ戻されました。

■立ち見なし

一方で、この厳重な警備のために、観客は席から立つことが許されず、座ったままのお行儀のよい観覧となりました。

当時、他の会場では、観客の歓声や悲鳴で、ビートルズ自身が、自分たちの演奏を聴こえないという状況だったようです。

この武道館公演は比較的静かなライブとなったために、ビートルズの4人も、久しぶりに(?)自分たちの演奏を聴くことができました。
後にジョージ・ハリスンは、耳に入ってきた自分たちの音が合っていないことにショックを受けたことを告白しています。
この後、ビートルズはライブ活動を休止するのですが、その一因にこの来日公演があったとすると、申し訳ない気もします。

ちなみに、観客が8500人のところ、警備は1700人(!)。
日本公演は、テレビ放映されましたが、そのときの視聴率は、関東59.8%、関西46.1%。
ビートルズがやってきた!ビートルズ・フィーバーが席巻していたようですね。

■ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル

今回紹介するのは、来日公演の前年に、米ロサンゼルスで行われたコンサートを収録した「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」です。


ライブ・アット・ザ・ハリウッドボウル

ビートルズが残した唯一のライブ・アルバムです。
残念ながら日本公演は、正式なアルバムとしては発売されていません。

1977年に発売された13曲入りのアナログ盤(“ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ”)は廃盤となりましたが、2016年に、同ライブの新たな音源も取り入れ、リミックスとリマスターが施されて、新しいアルバムとして生まれ変わりました。
しかも嬉しいことに、4曲の未発表曲が追加となっています。

同時に、貴重な映像も、名匠ロン・ハワード監督により、長編ドキュメンタリー映画「The Beatles:Eight Days A Week – The Touring Years」として公開されました。
映像を見ると、まずは観客の熱狂ぶりに驚きます。「失神する」というのが大げさではないほど、若い女性たちが上気した表情で、金切り声を上げて叫んでいます。
きっと、このライブは、会場の観客も、ビートルズ自身も、コンサートの演奏が聴こえていなかったと思います。


The Beatles:Eight Days A Week – The Touring Years DVD

アルバムは、「Twist And Shout」に始まり、「Baby’s In Black」で終わる全17曲。
人気絶頂期のライブは、その勢いそのまま、演奏も歌声も若々しくほとばしります。
特に、ジョンの歌声は力強く、官能的ですらあります。
リマスターされた「Dizzy Miss Lizzy」や未発表の「You Can’t Do That」など、その荒々しいながらも甘い歌声に、失神しそうになります(苦笑)。

この前のサージェント・ペパーズの50周年記念盤でも、「Strawberry Fields Forever」のアウトテイクなどが収録されていましたが、ジョンの声が入っている歌は、現存するものはすべて公開したほうがいいんじゃないでしょうか。


サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 50周年記念盤

そしてラストをかざる「Baby’s In Black」。
ジョンとポールが一つのマイクに、互いの顔を近づけて歌い、奏でる見事なハーモニー。またもや失神です。
この歌も、今回追加された4曲の未発表曲の一つです。

ビートルズの日。あらためて告白します。
50年前の今日、台風のなか来日した若者たちに、実は、今もぞっこんなんです。

ありがとう、ビートルズ!ビートルズの日、おめでとう!

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