こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、祝!ブラー復活!8年ぶりの新作「ザ・バラード・オブ・ダーレン」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■ブラー
祝!ブラー復活!!
90年代のブリットポップブームを牽引したブラー(Blur)が活動を再開。
2023年7月、約8年ぶりとなる新作「ザ・バラード・オブ・ダーレン」(The Ballad Of Darren)をリリースしました。
同時期に行われたウェンブリー・スタジアムでのライブも大成功。
新曲のほか、「There’s No Other Way」や「Girls & Boys」「Parklife」「Song2」など往年のヒットナンバーを披露し、観客を熱狂の渦に巻き込みました。
これはたまらないよなぁ…。ファンにしては"まさかの"活動再開、しかも新譜リリースです。
バンドメンバーにとっても驚きだったようで、取材で「まったく予期しなかったことが起きた」と明かしています。
メンバー4人は2023年1月にスタジオに再集結すると、新曲のレコーディングに入ります。
すると、マジックのようにみるみる楽曲が仕上がっていき、なんと4月にはすべてが完成していたそうです。
8年のブランクがあるとはいえ、結成35年の気の知れたメンバーなんだよね…。
メンバーのアレックス(ベース)は、レコーディングでデーモン(ボーカル)と一緒にヘッドバンキングしたなんてエピソードを雑誌で明かしています。
そんなバンドの原点回帰を象徴するように、本作はほぼメンバー4人で制作されています。
初期の作品以来の最小構成。ブラスやストリングスはなし…。結果としてそれは、35年経ても変わりのない"ブラー"の音を今の時代にリバイバルさせたのです。
■個人的なおススメ
それでは、そんなブラーの8年ぶりの新作「ザ・バラード・オブ・ダーレン」から、個人的なおススメを紹介しましょう。
まずは6曲め、「The Narcissist」。
アルバムからの先行シングル。美しいメロディ、美しいギターの音色、美しいコーラス…。
音のつくりも余計な装飾なし、デーモンのボーカルも過度な抑揚を付けずにあくまで自然体なところが、いまのブラーの立ち位置なのかも。
終盤にグレアムのギターがかき鳴らされますが、それも自然に聴こえるくらい、とても美しいポップソングです。
続いて2曲め、「St. Charles Square」。
アルバムからの2ndシングル。こちらは、往年のブラー・ファンが歓喜すること間違いなしのブラー節がさく裂。
ひねりの効いたメロディライン、ひずんだギターの音色、クールなデーモンの歌い方は、初期のブラーの楽曲を思い出します。
デーモンのシャウト(控えめですが)が聴けるのは貴重…。ライブで受けること間違いなしのナンバーです。
そして3曲め、「Barbaric」。
シニカルな歌詞にポップなメロディ、美しいギターの音色。これまたブラーらしいポップソングです。
ちょっとデーモンのソロ・プロジェクト「ゴリラズ」っぽいところもあります。デーモンは2023年2月にゴリラズの新作をリリースしてるんだから驚き…。
ここに来て創作意欲が増しているのかしら?ちなみにアルバム全体は暗めなトーンなんですが、それについてデーモンは「暗い時代だから」と答えています。ブラーらしいですね。
祝!ブラー復活。おかえり、ブラー!
新作「ザ・バラード・オブ・ダーレン」はブラー・サウンド満載、8年のブランクを感じさせない傑作です。
このサウンドを多くのファンが待ち望んでいました。本作は見事、全英チャート1位を獲得。
さらに日本のファンには嬉しいことに、「SUMMER SONIC 2023」のヘッドライナーとしての来日も決定!果たしてどんなライブを魅せるのか。とても楽しみです。
今日の夢中は、ブラー8年ぶりの新作「ザ・バラード・オブ・ダーレン」でした。
ありがとう、ブラー! ありがとう、「ザ・バラード・オブ・ダーレン」!