
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、美しきハーモニーとルーツ・ロックの至宝!ザ・ジェイホークス「Sanctuary Park」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ザ・ジェイホークス「Sanctuary Park」
今日とり上げるのは、USオルタナティヴ・カントリー/オルタナ・ロックシーンの重鎮、ザ・ジェイホークス(The Jayhawks)です。
1980年代半ばにミネソタ州ミネアポリスで結成された彼ら。
マーク・オルソンとゲイリー・ルーリスを中心に育まれたそのサウンドは、70年代のカントリー・ロックやフォーク・ロックの伝統を受け継ぎつつ、インディー・ロックの瑞々しい感性を融合させたものでした。
彼らの代名詞といえば、胸を締め付けるほど美しく切ないボーカル・ハーモニーと、温かみのあるアコースティック&エレキギターの響き。
そのサウンドは、ウィルコやサン・ヴォルトらと共に90年代オルタナ・カントリー・ブームの礎を築き、今なお多くのミュージシャンから絶大なリスペクトを集めています。
そんなザ・ジェイホークスが放つ新譜が、今回紹介する「Sanctuary Park」です。前作「XOXO」から6年ぶり、12作目となるスタジオアルバム。
これがもう、長年のキャリアを経た今だからこそ生み出せる、深みのあるアンサンブルと、普遍的なグッド・メロディがあふれ出る名盤になっています。
飾らないストレートな演奏の中に、どこかノスタルジックで温かい「聖域(サンクチュアリ)」のような包容力を感じさせる…。
そんなタイムレスなアメリカン・ルーツ・ロックの玉手箱。こんなサウンドをも待っていた!オルタナティブ・カントリー・ファンが歓喜すること間違いなしの一枚です。
■個人的なおススメ
それでは、ザ・ジェイホークスの新譜「Sanctuary Park」から、個人的なおすすめを紹介しましょう。
まずは1曲目、「Keeping Our Heads Above Water」。
アルバムの幕開けを飾る、爽やかで前向きなオープニング・トラックです。
どんな厳しい時代でも「何とか頭を水面から出して(生き抜いて)いこう」という力強いメッセージが、澄み切ったアコースティック・ギターのストロークと軽快なビートに乗せて歌われます。
サビで重なり合う極上のハーモニーがとにかく美しくて、一瞬で彼らの温かい音楽の世界へと引き込まれます。聴き終わる頃には自然と勇気が湧いてくる名曲です。
続いて3曲目、「Mr. Lincoln」。
彼らのフォーク・ロック/オルタナ・カントリーの深い味わいが凝縮されたミディアム・ナンバー。
リンカーン大統領暗殺事件の現場に居合わせた劇場のミュージシャンの視点から現代の混乱を描くという、物語性の高い歌詞世界に引き込まれます。
どこか哀愁を帯びたメロディと、繊細に編み込まれたギターのアルペジオも印象的。聴くほどに味わいが増す素晴らしい楽曲です。
そして6曲目、「American Midnight」。
エッジの効いたアコースティック&エレキギターの重なりが際立つ、力強いミディアム・ナンバー。
どこか不穏でドラマチックなコード進行の中、混迷を極める現代のアメリカ社会に想いを馳せるような、熱のこもったヴォーカルが響き渡ります。
サビに向かって感情が高まっていく展開と、美しいハーモニーの対比が最高にイカしています。一音一音が沁みわたる、大人のロック・アンセムです。
いやぁ、やっぱり最高ですね、ザ・ジェイホークス。派手なサウンド・アレンジなし、ただ心地よいギターの響きと美しいハーモニーで、これほどまでに胸を熱くさせてくれるとは…。
時代が変わっても決して色褪せない普遍的な「グッド・メロディ」を求めている皆さんに、ぜひ手にとってほしい1枚です。
今日の夢中は、美しきハーモニーとルーツ・ロックの至宝!ザ・ジェイホークス「Sanctuary Park」でした。
ありがとう、ザ・ジェイホークス! ありがとう、アルバム「Sanctuary Park」!








