こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ティーンエイジ・ファンクラブ「サーティーン」!"グラスゴーの至宝"が奏でるGood Musicです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■ティーンエイジ・ファンクラブ「サーティーン」
今日は、大好きなバンド「ティーンエイジ・ファンクラブ」(Teenage Fanclub)を取り上げましょう。
スコットランドのグラスゴー出身のロックバンド。「グラスゴーの至宝」なんて呼ばれています。略称は「TFC」。
これまでも彼らのアルバムを何枚か紹介していますし、ライブレポートも投稿しています。
実は、好きすぎて彼らが来日したとき、その来日公演のチケットを全部手に入れて、毎日ライブに足を運んだこともあります。
人それぞれ、ハマる音楽ってありますよね…。館長ふゆきにとっては、TFCは間違いなくその一つ。
ビートルズも大好きなんですが、リアルタイムで体感できません…。ライブを含めて同時代を生きるTFCは、館長ふゆきには現代のビートルズと言えるかも。
今日は、そんなTFCのライブに毎日足を運んでいた頃の彼らのアルバムを取り上げます。
それが、彼らの通算4枚目のスタジオ・アルバム「サーティーン」(Thirteen)です。リリースは1993年。
前作「バンドワゴネスク」(1991年)で熱烈なファンを獲得した彼ら。
2年ぶりにリリースされた待望の本アルバムで、バンド初の全英20位入り(14位)を果たしました。
ちなみに、TFCはメンバー全員がソングライティングできるのが特徴。ボーカルもそれぞれがとる形が基本です。
このアルバム辺りから、これまでメインだったノーマン・ブレイクだけでなく、ジェラルド・ラブの存在感も増しています。
それがバンドの魅力を増しているんですよね…。まさに現代のビートルズ。
ライブで曲ごとにボーカルが変わるのは、すごく刺激的でした。しかも日によってセットリストが変わってたんですよね…。
これはハマりました…。それぞれ曲調も声も特徴が異なるので、一枚のアルバム・一回のライブで様々な音楽を楽しめます。
でも、それぞれの楽曲に共通するのは、グッド・メロディ、グッド・ミュージック…彼らの魅力の源泉はそこにあります。
■個人的なおススメ
それでは、そんな大好きなバンド「ティーンエイジ・ファンクラブ」の3rdアルバム「サーティーン」から、個人的なおススメを紹介します。
まずは1曲め、「Hang On」。
T・REXの「20th Century Boy」のようなギターリフで始まるこの曲は、当時のオルタナティブ・ブームを象徴しているよう。
ただ、この曲の魅力はやっぱりグッド・メロディにあります。同曲のピアノ弾き語りバージョンがあるのですが、その奏でるサウンドの美しいこと…。
ジェラルド作。ボーカルもジェラルドです。ちなみに、彼は今バンドを脱退して不在…帰って来い、ジェリー(ジェラルド)!
続いて2曲め、「The Cabbage」。
こちらは、ノーマン作。ボーカルもノーマンです。これ、メロディも演奏も、最高にロックンロールですよね。
ボン・ジョビがリリースしてたら全米1位になってたんじゃない(?)。TFCの曲のなかでも大好きな曲の一つ。ライブ映えする曲です。
そして3曲め、「Radio」。
アルバムからの1stシングル。ジェラルド作、ボーカルもジェラルドです。
この曲を含めて、ジェラルドの存在感が増しているのが当アルバムの特徴。ジェラルドの才能が開花しました。
ビートルズも、ジョン・レノンからポール・マッカートニー、さらにはジョージ・ハリスンと、楽曲が増えていきました。才能は才能を開花させるのかも…。
いやぁ、やっぱりイイですね、ティーンエイジ・ファンクラブ。
紹介した曲以外にも、レイモンド・マッギンリーのフォーク風の曲だったり、このアルバムで脱退するドラムのブレンダン・オヘアのインスト曲だったり、それぞれ特色あって面白い。
そして、次作でさらに3人のソングライターの才能が開花していくのです…。それはまた別の機会に紹介しますね。
ありがとう、ティーンエイジ・ファンクラブ! ありがとう、サーティーン!