轟音ギターからネオ・サイケデリアへ…ライドのデビューアルバム「ノーホエア」

B!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、轟音ギターからネオ・サイケデリアへ…ライドのデビューアルバム「ノーホエア」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ライド

90年代のUKロックを代表する4人組バンド、ライド(RIDE)
轟音ギターで衝撃デビューを果たすと、1990年代前半のロック・シーンに鮮烈な輝きを放ちました。

あれから30年のときを経て、彼らの貴重な初期EP4作品をコンパイルした限定盤「4 EPs」が発売。
先日の当夢中図書館で紹介した通り、この「4 EPs」を聴いて気分は90年代…ライドの世界にすっかり引き戻されたのでした。


4 EPs(Limited Edition)

あの当時、館長ふゆきは輸入盤ショップを巡って、ライドのEP…通称「赤ライド」や通称「黄ライド」を買い求めました。
そしてCDプレイヤーで鳴らして聴いた(音楽配信サービスなんてなかった…)、「Chealsea Girl」や「Like a Daydream」の衝撃…。

そして、待望のデビューアルバムがリリースされたときの歓喜は、今も忘れられません。
今日の夢中は、先日の「4 EPs」に続いて再びライドを取り上げましょう。彼らのデビューアルバム「ノーホエア」(Nowhere)です。

■ノーホエア

「待ちに待った」という表現がぴったりのアルバム「ノーホエア」がリリースされたのは、1990年10月でした。
「赤ライド」「黄ライド」、そしてこのアルバムリリース直前に通称「ペンギンライド」と呼ばれるEP「FALL EP」がリリースされていました。


FALL EP

この「FALL EP」で、これまでの轟音ギターからサイケデリックなサウンドへの転換が示されていました。
後に「シューゲイザー」と呼ばれるネオ・サイケデリア…。ノイジーなギターサウンドとエフェクターを駆使した幻想的な音作り、繊細なボーカルが特徴の音楽ジャンルです。

そうした新たなサウンドの方向性が強く示されたのが、このデビューアルバム「ノーホエア」でした。
「FALL EP」で示された音の世界をさらに広げ深めた作品。全編が幻想的なギターノイズと美しいメロディに埋め尽くされています。


Nowhere

ようこそ、ライドが誘うネオ・サイケデリアへ…。
シューゲイザーを先駆したライドのデビューアルバム「ノーホエア」から、再び90年代の音の世界へ旅立ちましょう。

■個人的なおススメ

それでは、ライドのアルバム「ノーホエア」から、個人的なおススメです。

まずは1曲め、「Seagull」
アルバムの冒頭を飾るネオ・サイケデリアの世界…。ビートルズの「リボルバー」を彷彿させるようなサイケデリックな音が響き渡ります。
「Taxman」風の独特なベースラインやテープの逆回転風のエフェクトも…。そう言えば、彼らは当時ライブでビートルズの「Tomorrow Never Knows」をカバーしていました。ようこそ、ライドの奏でるリボルバーの世界へ…。

続いて5曲め、「Dreams Burn Down」です。
「FALL EP」にも収録されたアルバムの先行シングル。幾重にも連なるギターノイズと美しいボーカル&メロディの融合…。
幻想的なギターロックの世界が現前に広がります。終盤に狂気のごとくかき鳴らされるツインギターは鳥肌もの…。MVは当時の彼らの貴重なライブ映像です(オフィシャルyoutubeから)。

そして8曲め、「Vapour Trail」です。
アナログ盤ではラストを飾るナンバー。この曲では轟音ギターは一切なし。12弦ギターの幻想的な音色が響き渡ります。
この美しいギターのリフと共に印象的なのは、後半にかけて鳴らされるバイオリンとチェロの音色…。楽曲は、幻想的に抒情的に終演します。ライドの隠れた名曲です。


前回の「4 EPs」今回の「ノーホエア」と、すっかりライドの世界にハマりました。
ライドは、この後3枚のアルバムをリリースして解散しますが、2014年に再結成。活動を再開しています。

アナウンスによると、2023年か24年には7枚目となるアルバムをリリースするとのこと…。
これは楽しみです。2020年代も彼らの奏でる音楽の世界をあてどなくライド(ride nowhere)していきましょう。

ありがとう、ライド! ありがとう、「ノーホエア」!

最新の記事はこちらから