レディオヘッドのギター職人EOB、初ソロ・アルバム「Earth」

B!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、レディオヘッドのギター職人「EOB」の初ソロ・アルバム「Earth」をとり上げます。

■エド・オブライエン「EOB」

レディオヘッド(Radiohead)のギタリスト、エド・オブライエンが初のソロ・アルバムをリリースしました。
それが、EOB名義のアルバム「Earth」です。


Earth

トム・ヨークらメンバーが次々とソロ作をリリースするなか沈黙を続けていたエドですが、本作でついにソロ始動
ブラジルのリオのカーニバルで得た音楽的発見やエレクトロ・ミュージックへの強い思いが、彼を後押ししたようです。

2017年にアルバム制作を開始。レディオヘッドのツアーの合間を縫ってレコーディングが進められました。
エド自身がボーカルやギター、ベース、キーボード、パーカッション、そしてプログラミングの全てを手掛けています。


A Moon Shaped Pool/レディオヘッド

さらに、レディオヘッドの盟友コリン・グリーンウッドやポーティスヘッドのエイドリアン・アトリーらもレコーディングに参加。
3年の年月を経て、ついにアルバム「Earth」(2020年)が完成しました。

これが、なんとも魅力的なアルバムになっているのです。
耽美なメロディとエレクトロの融合…。やさしいレディオヘッド…。

彼がインスパイアされたというプライマル・スクリームの「スクリーマデリカ」のグルーヴやダンサブルなナンバーもあり、アコースティックを基調にしたメロウなナンバーもあり…。
レディオヘッドの革新性を取り込みながら、エドならではのソングライティングと多様性が散りばめられた作品に仕上がっています。

これ、レディオヘッドが好きな人も苦手な人もイケるんじゃないかしら。
EOB「Earth」。エド・オブライエンが奏でる耽美なエレクトロ・ポップの世界を楽しみましょう。

■個人的なおススメ

それでは、エド・オブライエンの初ソロ作「Earth」の世界を堪能しましょう。
同アルバムから個人的なおススメです。

まずは1曲め「Shangri-La」
印象的なイントロからハイトーンのボーカルではじまるエレクトロ・ナンバー。
途中からハードなギターと力強いボーカルが加わると、その独特な世界観にどっぷりハマります。
ギターも上手いけど、歌も上手いんだよな、このひと。EOBの耽美なエレクトロ・ポップを堪能できる曲です。

続いて2曲め「Brasil」
やさしいアコースティックな調べとやさしいエドのボーカル。「Spent with you, I love you」というやさしいメッセージ…。
レディオヘッドっぽくないな…と思ったら、中盤に一転、ブレイクビーツやキーボードが駆け回るエレクトロの世界へ。
前半と後半ではまるで別の曲。これがエドが2012年に引っ越して暮らした「Brasil」(ブラジル)の印象なのでしょうか…。

そして8曲め「Olympik」
来ました、電子のビートに目くるめくシンセ音、ダーク・エレクトロの世界へようこそ…。
プライマル・スクリームやディペッシュ・モードを彷彿させるダンサブルなロック・ナンバーです。
後半繰り返される「I have to dream」…。EOBが誘う耽美な音の世界にトリップしちゃいます…。

レディオヘッドのギター職人エド・オブライエン、やってくれましたね…。
「EOB」の耽美なエレクトロの世界「Earth」に、すっかり引き込まれてしまいました。

ありがとう、EOB! ありがとう、Earth!

最新の記事はこちらから