こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、日本のロックバンド「くるり」の4年ぶりのニューアルバム「ソングライン」です。
■くるり
くるり。
京都出身のロックバンドです。
バンドのコア・メンバーである岸田と佐藤が、立命館大学の音楽サークルで出会い、バンドを結成しました。
バンド名の由来は、結成当時の京都市営地下鉄の案内板の矢印が「くるり」となっていたことからだとか。
そんな「くるり」という名前が影響したのかどうか、彼らの音楽は、アルバムごとに目まぐるしく変わるのが特徴です。
1stアルバム「さよならストレンジャー」はフォーク・テイスト。
2nd「図鑑」はオルタナ・ロック、3rd「TEAM ROCK」はテクノ・ポップ。
さらに、60sロックやジャズ、エレクロトニカなど、多様な作品群を発表してきました。
人によってたぶん好きなアルバムが違うんじゃないかな。それほど、アルバムごとに変わった表情を見せます。
個人的には、「東京」(1998年)や「ロックンロール」(2004年)などのギター・ロックが好き。ギターの音色と歌詞がカッコイイ。
前作「THE PIPER」に収録されていた「Remember Me」(2013年)も、隠れた名曲だと思います。PVも傑作です!
ベースにあるのは、岸田と佐藤の音楽に対する愛情。たぶん異常なほどの…。
作品ごとに音楽性は変わっても、圧倒的な情熱が聴く者の心を揺さぶります。
だからくるりファンって息が長いんだろうね。
■ソングライン
そんな「くるり」の4年ぶりとなる12thアルバムがリリースされました。
2018年9月。その名も「ソングライン」。
今回のアルバムは、私みたいなギター・ロック好きにはたまらないアルバムになりました。
ところどころに散りばめられる、60sから70s洋楽へのオマージュのような、エレクトーンとかギターの生音とかが心地よく響きます。
特に、「ソングライン」とか「Tokyo OP」とかの、即興のようなギターソロは、懐かしの洋楽の世界。
こんな音楽やれるのって、今どきは彼らくらいじゃないかしら。洋楽好きのオジサンはKOですね。
もちろん、「landside」や「どれくらいの」のような美しいアコースティック・サウンドも健在。
何気ない日常を描く日本語の歌詞もやさしく響きます。ほんと音楽の引き出しが多いな、くるり。
■個人的なおススメ
それでは、そんなくるりのアルバム「ソングライン」から、個人的なおすすめです。
まずは1曲目、「その線は水平線」。
重めのギターからゆっくりした感じで始まるアルバムの幕開け。
「その線は水平線 新しい靴履いて 時代を飛び越えろ 荒らされた土を踏みしめて」
行くか行くまいか悩む僕らの背中をぐっと押すような、そんな応援曲。シングルとして先行リリースされてました。
そして4曲目、「ソングライン」。
「ハイネケン バドワイザー いつもの調子で飲み込んで…」から始まる歌詞。
楽しい曲だなぁって思ってたら、中盤から一気に世界が変わります。
ギターソロは圧巻。迫力満点のロックが奏でられます。ほんと、引き出し多いなぁ。
続いて5曲目、「Tokyo OP」。
前曲「ソングライン」の圧巻ギターソロの流れそのままに、ギターが疾走します。
さらにトランペットやエレクトーンの音が重なって、これはもう、くるり版プログレ。
拍子がめまぐるしく変わります。その世界観は唯一無二…。自由奔放なくるりワールドが展開します。
なんとも楽しいアルバムが届けられました。
くるり「ソングライン」。おススメです!
ありがとう、くるり! ありがとう、ソングライン!