フォスター・ザ・ピープル「Pumped Up Kicks」!没入感あふれるメッセージソング

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、フォスター・ザ・ピープル「Pumped Up Kicks」!没入感あふれるメッセージソングです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
2月29日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】マーク・フォスター(フォスター・ザ・ピープル:1984)

マーク・フォスター(Mark Foster)。
米ロサンゼルス出身のインディー・ポップ・バンド「フォスター・ザ・ピープル」(Foster the People)のボーカル&ギター、キーボードを担当する中心人物です。

1984年2月29日に生まれたフォスターは、オハイオ州の高校を卒業すると、音楽のキャリアを追求するためにロサンゼルスの叔父の家に移ります。
はじめはチャンスに恵まれませんでした。それでもライターやカフェの仕事をしながら、フォスターは地道に音楽活動を続けました。

2010年、そんな彼に転機が訪れます。前年にバンド「フォスター・ザ・ピープル」を結成、まもなくレコーディングした曲が注目を集めます。
それが「Pumped Up Kicks」。2010年初に無料ダウンロードとして投稿されたこの曲が、みるみるうちに音楽ファンの間に広まっていきました。


Pumped Up Kicks (EP)

同年9月に正式にシングルとしてリリースされたこの曲は、ラジオ局で多数オンエアされることなり、米ビルボードチャートにもランクイン。
オルタナティブ・ソング・チャートで1位、さらにHOT100チャートで3位となる大ヒット曲となりました。

まるで絵に描いたような躍進劇…。レコード契約を獲得したバンドは、2011年に1stアルバム「Tourches」をリリース。
その後も、「Supermodel」(2014年)、「Sacred Hearts Club」(2017年)とアルバムをリリース、その都度来日公演も行っています。


Torches

■Pumped Up Kicks

今日(2024年2月29日)はマーク・フォスターの誕生日。なんと40歳になったんですね…。
デビュー当初は愛らしい青年でしたが、いまや立派な中年…否、中堅バンドになりましたね。誕生日おめでとう、マーク!

それでは、そんなマーク・フォスターの誕生日を記念して、フォスター・ザ・ピープルの躍進を決定づけたこの曲を聴きましょう。
2010年にリリース、2011年に大ヒットとなったナンバー「Pumped Up Kicks」です。Back to the 2010-11! Here we go!


一度聴いたら耳から離れない曲ですよね…。フォスター・ザ・ピープルのデビュー曲「Pumped Up Kicks」。
ポップでキャッチー、そしてダンサブル。MVには踊る観客の姿もありましたが、独特なリズムとメロディは没入感があります

ただ陽気な曲調とは対照的に、歌詞はロバートという問題を抱えた若者の殺人妄想を描いています。
ロバートはカウボーイ気取りで教室を見回す…。彼は父親のクローゼットで銃をみつけた…。そして君のところへ近づいて来る…。逃げろ、逃げろ(You better run, better run)…。

フォスターは、10代の精神疾患の増加傾向について読んだときに、この曲を書いたと言っています。
銃の乱射事件などの痛ましい事件…。その背景に、家族の欠如、愛の欠如、そして孤独があるのではないか。そんな風にも語っています。


Torches X(10周年記念盤)

歌詞を知ると曲の印象ががらりと変わりますよね。一気にズシンと重みが増すような…。
この歌詞のために一時期、アメリカの一部のラジオ局で配信が中止になったりしています。

それでも、そうした若者たちが抱える問題を正面から捉えて、世に知ってもらおうというフォスターの姿勢を批判するのは違う気がします。
実際に、この曲が学校での銃乱射事件を美化しているという批判に対して、彼は敢然と異議を唱えています

この曲は暴力を容認するものではない、全く逆だと…。この曲をきっかけに、目をそむけてはいけないことを子供たちと会話してほしい、愛情を持って対話してほしい…。
そんなことをフォスターはメディアで語っています。応援します、マーク・フォスター。いつまでも、この曲を歌い続けてください。

今日の夢中は、マーク・フォスターの誕生日を記念して、フォスター・ザ・ピープル「Pumped Up Kicks」を聴きました。
ありがとう、フォスター・ザ・ピープル! おめでとう、マーク・フォスター!

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