どこまでも青く澄み響け青春の歌声…ブルートーンズ「スライト・リターン」

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、どこまでも青く澄み響け青春の歌声…ブルートーンズ「スライト・リターン」です。
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■ブルートーンズ

今日の夢中は、英ロンドン出身のロックバンド、ブルートーンズ(The Bluetones)の代表曲を取り上げましょう。
1996年にリリースされ全英2位にまで上がった彼らの最大のヒット曲「スライト・リターン」(Slight Return)です。


Slight Return

この歌好きだったんだよなぁ…。と懐かしく思った人は、当時ブリットポップにハマっていた人でしょう。
そう、この曲がリリースされた当時は、オアシスやブラーなど英バンドが音楽シーンを席巻、ブリットポップ・ムーブメントと呼ばれる一大現象がわき起こっていました。

ブルートーンズは、そんなブリットポップ全盛の1995年にデビュー。彼らが奏でる繊細なギターポップは多くのひとの心に響きました。
1996年にリリースされたデビューアルバム「Expecting to Fly」は、当時時モンスターヒットとなっていたオアシスの「モーニング・グローリー」を蹴落とし、全英1位を獲得するという快挙をあげました。


Expecting to Fly

その躍進の原動力になったのが、同アルバムからのリードシングル「スライト・リターン」(Slight Return)です。
まさに彼らの持ち味である繊細なギターポップを堪能できる楽曲。英伝統のロックに加えネオアコの影響もみられる美しいナンバーです。

この曲を聴くたびに、若き青春の痛みや純粋さを想起してしまうのはなぜだろう…。
そのやさしいギターの音色やメロディに加え、ボーカルのマーク・モリスのか弱げな歌声も曲の純度を上げるのに一躍かっています。

歌詞はこんな感じ…。物事がうまくいかなかったときに直面する悩みや慰めを歌っているように思います。

You don’t have to have the solution
(いま解決策を持っていなくてもいいさ)
You've got to understand the problem
(ただその問題を理解しないといけないよ)
And don’t go hoping for a miracle
(奇跡が起きるなんて期待しないほうがいい)
All this will fade away
(これら全てはいつか消え去ってゆくから)
So I'm coming home I'm coming home
(だから家に帰ろう 家に帰ろう)

ちなみに、タイトルの「スライト・リターン」は、ジミ・ヘンドリックスの楽曲「Voodoo Child (Slight Return)」からとられています。
最初は曲のニックネームとして付けたのが、そのまま本タイトルに採用されたとのこと。でも、このタイトルの響きもいいですよね。

■スライト・リターン

それでは、そんなブルートーンズの悩み多き青春の日々を想起させるナンバーを聴きましょう。
1996年のヒット曲です。ブルートーンズ「スライト・リターン」。名曲です。

いやぁ、本当に美しい曲ですよね。リリース当時、オアシスとブラーがバチバチ火花を散らしていたとき、一服の清涼剤のようにこの曲が受けたのはよく分かります。
ロックファンならずとも、この美しいサウンドや優しいメロディは好きになるよね。この曲は幅広い層のファンを惹きつけ、全英2位を獲得、息の長いヒットとなりました。

さて、その後のブルートーンズですが、ブリットポップ・ムーブメント終焉後も地道に活動を続けていましたが、2011年に解散
マークはソロ活動を行うなどしていましたが、2015年にブルートーンズがデビューして20周年を迎えることを記念して、オリジナルメンバー4人が集結。バンド活動を再開しています。

これからも全ての悩める人たちのために「スライト・リターン」を歌い続けてほしいですね!
今日の夢中は、ブリットポップ・ファンには懐かしい名曲、ブルートーンズ「スライト・リターン」をお届けしました。

ありがとう、ブルートーンズ! ありがとう、「スライト・リターン」!

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