ブリンク182「ワン・モア・タイム」!ポップパンクもパーティーロックも感動バラードも

B!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ブリンク182「ワン・モア・タイム」!ポップパンクもパーティーロックも感動バラードも…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
11月14日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】トラヴィス・パーカー(ブリンク182:1975)

ブリンク182(blink-182)は、アメリカのポップ・パンク・バンド。
トラヴィス・パーカーは、同バンドのドラマーを務めるミュージシャンです。

バンドは1992年8月、米サンディエゴで結成。当初は単に「Blink」というバンド名で活動、1995年2月にデビューアルバム「Cheshire Cat」をリリースします。
同アルバムでバンドは注目を集めますが、アイルランドに同名のバンドがいたため、ランダムな数字を付して「ブリンク182」(blink-182)に改名しました。


Cheshire Cat(リイシュー)

バンドが大きく注目を集めたのは、1999年リリースの3rdアルバム「エニマ・オブ・アメリカ」(Enema of the State)でした。
パンク界の名プロデューサー、ジェリー・フィンと共同制作した本作は、カットされたシングル3枚が全て米ロックチャート10位以内に入る大ヒット作に。


エニマ・オブ・アメリカ

アルバム収録曲のPVで、全裸で街を走り回ったり、ボーイズグループを茶化したり…。
音楽だけでなく、明るいキャラやパロディ、ファッションといった彼らのスタイルが人気に追い打ちをかけました。

その後もヒット作を送り出しますが、2005年に無期限の活動休止を宣言
それでも2009年に活動を再開すると、2011年に「ネーバーフッズ」(Neighborhoods)、2016年に「California」とアルバムをリリース。
2023年10月には、創設メンバーのトム・デロングが復帰して初となるアルバム「ワン・モア・タイム」(One More Time…)をリリースしています。


ワン・モア・タイム

■ワン・モア・タイム

それでは、トラヴィス・パーカーの誕生日をお祝いして、その直近のアルバム「ワン・モア・タイム」を取り上げましょう。
パーカーは同作でプロデューサーも務めています。多才なんですよね、この人。それでは、2023年リリース「ワン・モア・タイム」から個人的なおススメです。


ワン・モア・タイム(レコード盤)


まずは9曲め、「EDGING」
アルバムからのリードシングル。創設メンバーのトム・デロングが7年ぶりに復帰して初のリリースとなった楽曲です。
7年のブランクを感じさせない息の合った演奏、ベテランバンドとは思えない若々しく力強いパンク・ロックを披露しています。
ファンにとってはたまらないブリンク182節がさく裂。さらにMVもシニカルでパロディ仕立てでデビュー当時のまんま。こんな曲やってたら年とらないよな…。

続いて2曲め、「DANCE WITH ME」
これまた、ブリンク182節さく裂のご機嫌なポップ・パンク・ナンバー。デロングの下品なスポークンワードはご愛嬌か…。
肚に響くようなベースラインと誰もが口ずさめるポップなメロディ、肩の力を抜いて楽しみたいハイテンポなパーティーソングです。
MVでは、彼らが敬愛するラモーンズのインタビューをパロディ化。彼ら流の尊敬するバンドへの「ラブレター」なのだとか。最高です。

そして5曲め、「ONE MORE TIME」
アルバムタイトルにもなっている本作のハイライトを飾るナンバー。それまでのハイテンポな楽曲と一線を画し、抒情的なバラード・ナンバーとなっています。
内容も、これまでのバンドの歴史を振り返るように、デロングの一時脱退やメンバーのハードシングスが語られ、なんとも感動的…。
最後の「One more time」の3人によるリフレインは、これからのバンド活動への新たな決意に聞こえます。過去のMVを背景に演奏する同曲のMVも必見です。


いやぁ、すばらしいアルバムです。ブリンク182の「ワン・モア・タイム」。最強の3人で戻って来てくれてありがとう。

ちなみに、本作でプロデューサーを務めるなど存在感を発揮しているトラヴィス・パーカーですが…。
楽曲「ONE MORE TIME」で「Airplanes falling out the sky」と歌われている通り、2008年に飛行機墜落事故に遭い瀕死の重傷を負っています。

搭乗者6人中4人が死亡したこの事故で生き残ったパーカーは「生きていることに感謝している」とコメントしました。
そんなパーカーは、今日(2024年11月14日)で49歳。これからも元気で、ますます力強く、ブリンク182のサウンドをつくり続けてほしいと思います。

ありがとう、ブリンク182! 誕生日おめでとう、トラヴィス・パーカー!

最新の記事はこちらから