こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「グリーンボーイズ」と本家「GReeeeN」のベスト盤です。
■グリーンボーイズとGReeeeN
話題の大物バンド、「グリーンボーイズ」のCDがリリースされました。
何が「話題」なのかと分からない方もいると思いますが、このバンド、近々公開される映画「キセキーあの日のソビトー」で、覆面バンド「GReeeeN」を演じる人気俳優たちで構成されているんです。
菅田将暉くんとか、横浜流星くんとか、女子たちにはたまらない面々が、「GReeeeN」の曲を歌っています。
これと同時に、本家「GReeeeN」の、これまでのシングル曲を集めたベスト盤もリリースされました。
こちらも、大ヒット曲「キセキ」や「愛唄」をはじめ、どれもが耳馴染みのある、贅沢な玉手箱に仕上がっています。
ファンとしては申し分のない2つのアルバムなのですが、何だろう?この不思議な違和感…?
■Green boys
あー、そーか。そーかもしれない。
たまたま2つのアルバムが同時リリースで、同時に手元に届いたので、不意に気づいたことなんですが、
GReeeeNのベスト盤に、名曲「Green boys(グリーンボーイズ)」が入っていないじゃないですか!
もちろん、アルバムのタイトル「All SingleeeeS」が示している通り、今回のベスト盤は、シングル曲として発売されたものだけを収録しています。
それ以外を入れたらキリがない!ということだとはちゃんと理解してますが、菅田将暉くんたちのバンド名が「グリーンボーイズ」なだけに、本家GReeeeNのアルバムに、同じ名前の曲が入ってないことに、なんかさみしい気がするんです。
「Green boys(グリーンボーイズ)」は、本家GReeeeNが2011年5月にリリースした名曲。
この年に起きた東日本大震災で傷ついた人たちへ、復興の想いを込めて、当時、無料のネット配信で送り届けられた歌です。
ファンの方はご存知の通り、GReeeeNのメンバーは福島県に住んでいました。
何気ない日常に突然襲ってきた大震災、沿岸部を襲った津波…。
歯科医の一面を持つ彼らの中には、犠牲者の身元特定作業に携わった者もいます。
「震災復興のために僕らGReeeeNにできることはないか」
そんな切なる思いが生んだ名曲が、この「Green boys」です。
そのサビはこちら。
「僕ら 何度でも 何度でも 立ち上がるから
越えていくんだろ? いつも信じてるから
僕ら 何度でも 何度でも 立ち上がれるさ
諦めないのが 僕らの道標(みちしるべ)」
この歌に、このフレーズに、どれほど勇気付けられたことか。
今なお、聞くたびに熱く込み上げるものがあります。
誤解のないように言いますが、この曲が入っていないのはとっても残念ですが、
かといってアルバムの魅力が損なわれるものではありません。
むしろ、GReeeeNの曲の素晴らしさを再認識するアルバムと言っても過言ではありません。
でもそれと同時に、このアルバムに収録されていない名曲がまだまだあることも知ってほしいなと思います。
その代表がこの「Green boys」ですね。
■僕ら何度でも何度でも
「Green boys」は、新人や未熟者を意味する造語だそうです。
被災地の人たちはもちろん、夢に向かって突き進む全ての人に、力強いエールを送ってくれます。
「僕ら 何度でも 何度でも 挑めばいいさ
明日も 明後日も 自分が決めた道を
逃げたりしないだろ? FOREVER Green boysだね
挑み続けるんだ!」
たまたまなんだけど、あらためて、この曲の良さ、重み、強さを、「何度でも何度でも」感じることができました。
本当にありがとう、GReeeeN&グリーンボーイズ!