11/12はニール・ヤングのW記念日…1stアルバム「Neil Young」

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、11月12日が誕生日のこのひと。
ニール・ヤングの1stソロ・アルバム「Neil Young」をとり上げます。

■今日は何の日

いつも愛用しているタワレコ手帳
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されています。

11月12日は、この人の名前が2回も登場していました。

【誕生日】ニール・ヤング(1945)

【出来事】ニール・ヤング、ファースト・ソロ・アルバム「Neil Young」をリリース(1968)

なんと11月12日は、ニール・ヤングの誕生日にして、記念すべき1stソロ・アルバムのリリース日
ニールにとって、生誕とソロ活動というダブルのスタートとなる記念日でした。


Greatest Hits

そのニールも、2020年11月12日でなんと75才
そんな年齢などまったく感じさせずに、今もロックンロールを鳴らしています。

今日は、そんなニールのW(ダブル)記念日を祝して、もちろん彼の1stソロ・アルバム「Neil Young」をとり上げます。

■ニール・ヤング

ニール・ヤングは、カナダ・トロント出身のミュージシャンです。
ソロとしても有名ですが、CSN&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)の「Y」として知っている人も多いかも。

彼の音楽活動のはじまりは、1966年にスティーヴン・スティルスらと結成したバッファロー・スプリングフィールドでした。
伝説のロック・バンドと言われるこのバンドで、当時無名のニールはめきめきと頭角を現します。


バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン

しかし、バンドはメンバー間の対立もあって2年で解散。
ニールは、友人ジョニ・ミッチェルが在籍するレコード会社と契約すると、ソロ・アルバムの制作に入ります。

そして完成させたのが、自らの名を冠した1stアルバム「Neil Young」です。
リリース日は彼の23才の誕生日、1968年11月12日でした。※1969年1月22日というソースもあります。


Neil Young

そこからの彼の活躍はめざましいものがあります。
わずか半年後の1969年5月には、2ndアルバム「ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース」をリリース。
同じ年の6月には、CS&N(クロスビー、スティルス&ナッシュ)に加入。CSN&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)として一世を風靡しました。

ニールはCSN&Yを約1年で離れますが、1972年リリースの4thアルバム「ハーヴェスト」が米英加で1位を獲得。
その後も年1枚ペースでアルバム制作、さらにはライブ活動など、とんでもなく精力的に音楽活動を続けています。


ハーヴェスト

もちろん、長い活動のなかで浮き沈みはありますが、何よりも常に第一線でロックしているのはすごい…。
直近でも「Lookin' for a Leader-2020」という政治色の強いメッセージ・ソングをリリースしています。
荒ぶるロック魂は今も健在。とんでもない75才です…。

■個人的なおススメ

それでは、そんなロックンローラー、ニール・ヤングの1stアルバム「Neil Young」から、個人的なおススメです。

まずは2曲め「The Loner」
アルバムからの1stシングル、つまりニールの最初のシングルとなった曲です。
バッファロー・スプリングフィールド時代に書かれた曲で、当時バンドの中で孤立していた自身(Loner=孤独)を投影した曲と言われています。
いかんともし難い孤独を発散するかのように、エレキ・ギターが生き生きと暴れます。ニールの哀感漂う歌声もエモーショナルです。
ようこそ、ニール・ヤングの世界へ…。この曲が好きになったら、あなたもニールの歌の世界の住人です。

続いて3曲め「If I Could Have Her Tonight」
前曲のロック・ナンバーと打って変わって、アコースティック調のミドルテンポなナンバーです。
恋に落ちた男がその思いを打ち明けようかどうか悩んでる曲。こんなナンバーには、少し頼りなげなニールの歌声がぴったり。
あなたもそろそろ、ニール・ヤングの世界に興味がわいてきましたか?

4曲め「I've Been Waiting for You」は、前曲の続編のように、「理想の女性をずーっと待ってるんだ」と歌っています。
生々しいエレキ・ギターの音は、その切ない思いの表れでしょうか…。特に中盤のギター・ソロの、歪みながら疾走する感じがたまりません。
後のパール・ジャムらオルタナ・ロック・バンドがこぞってニール・ヤングを慕ったのがよく分かる曲です。

いやぁ、ニール・ヤング、これはヤバいですね。
一筋縄ではいかない、屈折した感じがたまりません…。

思えば、「ハーヴェスト」で全米1位となっても、シンセを多用したアルバムを出したり、ロカビリー・アルバムを出したり。メインストリームに興味がない感じなんですよね。
自由にロックをやる…。そんな生涯ロックンローラー、ニール・ヤング。御年75才、今なお現役です。

誕生日おめでとう、ニール・ヤング! これからも元気にロックしてください。

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