ライド「Interplay」!シンセ・ポップ×シューゲイザー、さらに耽美な音の世界へ

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ライド「Interplay」!シンセ・ポップ×シューゲイザー、さらに耽美な音の世界へ…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■RIDE「Interplay」

今日は、英ロックバンドのライド(RIDE)の新譜を取り上げます。
ライドは、90年代に一世を風靡したロックバンド。轟音ギターと耽美なシューゲイザー・サウンドで、ロックシーンに鮮烈な印象を刻みました。

1990年代半ばにメンバー間の不和などから解散しますが、2014年に本格的に活動を再開
2017年に21年ぶりとなるアルバム「Weather Diaries」をリリース。さらに2019年には6枚目のアルバム「This Is Not a Safe Place」をリリース。

いずれもチャートで好アクションを記録して、ライドに対する根強い支持を確認することとなりました。
そんな彼らが、前作から5年ぶりとなる7枚目のアルバムをリリースしました。それが2024年リリースの最新作「Interplay」です。

Interplay

メンバーのアンディは、長いレコーディング期間のなかで、結成時のバンドの結束を取り戻せたというようなことを言っています。
実際にそのサウンドは、彼らの初期作品にあった不遜なギターであったり、サイケデリックなメロディが随所に散りばめられています。

加えて本作の特徴と言えるのが、80年代風の煌びやかなシンセ音。80年代シンセ・ポップの影響を色濃く感じます。
バンドは、初期U2やティアーズ・フォー・フィアーズ、トーク・トークにインスパイアされたと語っています。

彼らの好きだった音楽を素直にサウンドに乗せたのかもしれませんね。その辺りにバンドの成長が感じられます。
シューゲイザー×シンセ・ポップ。新たなライドの試みは、これまでの耽美な世界観をさらに深く美しいものへと昇華させています。

■個人的なおススメ

それでは、そんなライドの新譜「Interplay」から、個人的なおススメです。

まずは1曲め、「Peace Sign」
アルバムからの1stシングル。アルバムの特徴である煌びやかなシンセ音が冒頭から鳴り響きます。
そこに重なるサイケデリックなギターの音色とドライブ感のあるベースライン。ボーカルはやさしく柔らかく…。
映画「アルピニスト」からインスパイアされたという歌詞も幻想的。すばらしいオープニング・ナンバーです。

続いて2曲め、「Last Frontier」
力強く刻まれるドラム音、そこにメロディアスなギターが重なって、コズミックな世界が広がります。
やはりシンセの音が特徴的で、アンディの歌い方もあって80年代ニューウェイブのような雰囲気が醸しだされます。
韻を踏むような歌詞も心地よい…。アナザー・ワールドに引き込まれるような、アルバムからの2ndシングルです。

そして4曲め、「Monaco」
冒頭から冷たく刻まれる電子音、そこに煌びやかなギターが重なりライドのサウンドが形づくられていきます。
この曲の最大の魅力はマークのボーカル。攻撃的な内容の歌詞もあって、通常にも増して力強くエモーショナルに歌われています。
アルバム発売に先行して先般の来日ライブでも披露されていた楽曲。ライブ受けも間違いない、アルバムからのサード・シングルです。


これは、聴くほどに引き込まれていく…。シューゲイザー・サウンドにシンセ・ポップは相性が良すぎでしょう。
もともとドリーミーなメロディが彼らの魅力の一つですが、80年代サウンドを組み込むことで、ひと際その魅力が増したように思います。

先般の来日ライブのときに「また会おう」とマークが言っていますが、なんとフジロック2024に参戦決定!ワンマンもやってくれないかなぁ…。
今日の夢中は、ライドの7枚目のアルバム「Interplay」。新たなライドの魅力を味わえる珠玉の楽曲群でした。

ありがとう、ライド! ありがとう、「Interplay」!

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