2/2はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインが22年ぶりのアルバム「mbv」をリリースした日

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、2/2はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインが22年ぶりのアルバム「mbv」をリリースした日…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
2月2日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【出来事】マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが22年ぶりのアルバム「mbv」をリリース(2013)

なんてニッチな…。ロックファンでも知らない(関心のない?)こんな出来事を載せる辺り、さすがタワレコ手帳…。
返す返すも、製造中止になったのは残念です。復刻しないかしら…。


マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)。通称「マイブラ」。
アイルランド出身のロックバンド。「シューゲイザー」と呼ばれる音楽ジャンルの代表的なバンドです。

その音楽の特徴については、後ほど「個人的なおススメ」で聴いていただくとして、このバンド、ほんと寡作なんですよね…。
実は、これまでにリリースされたスタジオ・フル・アルバムは3枚しかありません。

1988年にリリースされた「Isn't Anything」、1991年の「Loveless」
そして長い活動休止を経て、22年ぶりにリリースされた2013年の「mbv」の3枚です。


Isn't Anything

バンドの結成が1984年ですから、約40年で3枚しかアルバムを出してないって、普通なら消えてますよね…。
にもかかわらず、タワレコ手帳にも取り上げられるほど、今なお音楽ファンのなかでカルト的な人気を誇る、不思議な(?)バンドなのです。

彼らの名を知らしめたのは、1991年リリースの「Loveless」でした。「シューゲイザーの金字塔」とも呼ばれるアルバム。
これが後にライドやペイルセインツといったバンドに大きな影響を与えたのは間違いないと思います。


Loveless

シューゲイザーに魅了されたロックファン誰もが、マイブラの次のアルバムを待っていたはず。
しかし1年2年経ち、5年10年経ち、20年経っても出ません。そしてシューゲイザー・ブームも去った22年後、突如彼らのアルバムがリリースされました。

それが、今日紹介する「mbv」(2013年)です。生きていたのか、ケヴィン・シールズ(マイブラのボーカル&ギター)…。
そんな驚きとともに届けられた、時代も変わってアンタイムリーな、おそらく旬なファンを失ってからリリースされたアルバムでした。


mbv

ただ、これが…。22年の時の経過をまったく感じさせない、これぞシューゲイザーとも言うべき耽美なサウンドを奏でていたのです。
目眩くノイジーなギター、サウンドの一部と化した儚げなボーカル、ディストーションをかけた幻想的なサウンド…。

これまでのロックの範疇では収まり切らない耽美なサウンド…。そもそも、これをロックと言っていいのだろうか。
そんな衝撃の作品が、2013年2月2日にリリースされたのです。今日の夢中は、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの22年ぶりのアルバム「mbv」です。

■個人的なおススメ

それでは、そんなマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのアルバム「mbv」から、個人的なおススメです。

まずは2曲め、「Only Tomorrow」
これぞシューゲイザー…。儚げな女性ボーカルに、ノイジーで耽美なギターの音色…。
もはやロックの範疇を超えたサウンド…唯一無比のマイブラ・サウンドです。

さらに6曲め、「New You」
これは幾分マイルドな楽曲です。それでもクセがあって、一般のロックファンは取っ付きにくいでしょう。
ビリンダのか弱いボーカルに引き込まれるのですが、サウンドのほうは全然か弱くない。幾重にも音が組み込まれた深遠なサウンドになっています。

そして8曲め、「Nothing Is」
個人的に、このアルバムの中で一番やられたナンバー。ボーカルなしのインストゥルメンタルです。
延々と刻まれるビートとかき鳴らされるギター…。単調?平板?普通ならそうなるのに、全くそう感じない。聴くほどに引き込まれる不思議なナンバーです。
こんな楽曲をつくれるのは彼らだけ…。だから22年も待っちゃうんだろうな…。


いやぁ、なんて言ったらいいのか…。おそらく、ほとんどのロックファンは唖然とするサウンドです。
でも、これがハマる人にはハマるのは事実。だから22年経っても、彼らのアルバムは受け入れられました。

さて、そんな「mbv」リリースから今年(2023年)で10年。そろそろ新譜いかがでしょうか。
きっと出ないだろうなと思いつつ、楽しみに待ちたいマイ・ブラッディ・ヴァレンタインなのでした。

ありがとう、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン! ありがとう、「mbv」!

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