レディトロン「Paradises」!エレクトロ・ポップの先駆者が放つ2020年代のダンス・ミュージック

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、レディトロン「Paradises」!エレクトロ・ポップの先駆者が放つ2020年代のダンス・ミュージックです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■レディトロン「Paradises」

今回ご紹介するのは、イギリス・リバプール出身のエレクトロ・ポップ・バンド、レディトロン(Ladytron)
彼らが3人体制という新たな章へと進み、満を持してリリースした通算8枚目のスタジオアルバム「Paradises」をとり上げます。

レディトロンは、1990年代の終わりにリバプールで結成されたグループです。
バンド名は、ロキシー・ミュージックの「レディトロン」という曲にちなんでつけられました。

彼らの音楽の特徴は、シンセサイザーの冷徹でメカニカルな響きと、ガレージロックのような衝動を融合させた、独特なエレクトロ・ポップの世界観
クラフトワークのような初期の電子音楽へのリスペクト、そしてニューウェーブやポストパンクからの影響を感じさせる、クールで美しいサウンドで多くのファンを獲得してきました。


Paradises

そんな彼らが、活動休止や創設メンバーの脱退などを経て、2026年3月にリリースしたのが、本作「Paradises」です。
タイトルこそ「楽園」を意味していますが、そこは一筋縄ではいかないレディトロンのこと。私たちが想像するような、陽気でトロピカルな南国の楽園ではありません

クールな電子音と重低音のビートが鳴り響く、静かなスリルとミステリアスな空気に満ちた、大人のための夜のエレクトロ・パラダイス。
これまでの作品が、どこか近寄りがたい「冷徹な美」を持っていたとすれば、今作はぐっとフィジカルで、フロアを揺らすようなグルーヴに満ちています。
全16曲という大ボリュームでありながら、無駄な音は一切なし。シンセサイザーの電子音がカチッとはまる快感と、重低音の心地よい響きに、気がつけば体全体でリズムをとってしまうはずです。


Paradises(LP盤)

■個人的なおススメ

それでは、そんなレディトロンの新作「Paradises」のなかから、個人的なおススメです。

まずは1曲目、「I Believe in You」
アルバムの冒頭を飾るこの曲は、聴き手を一瞬で彼らの世界へと引きずり込む、催眠的な魅力を持った名曲です。
静かに、しかし確実に胸を打つエレクトロニック・ビートに乗せて、ヘレン・マーニーのボーカルが祈りのように響きます。
どこか冷たいのに、同時に毛布に包まれているような不思議な温かさのあるサウンド。1人でじっくり音楽に浸りたい時に最高のサウンドです。

続いて3曲目、「Kingdom Undersea」
「海底の王国」というタイトル通り、深海へと潜っていくようなディープで浮遊感のあるトラックです。
90年代のクラブシーンを彷彿とさせる、どこか哀愁を帯びた美しいピアノのメロディが、重厚なベースラインの上で弾け跳びます。
ヘレン・マーニーとダニエル・ハントのデュエットも美しい…。まさに海底から響き渡るような異次元の美しさを放つ一曲です。

そして4曲目、「I See Red」
これぞレディトロンの真骨頂!と言いたくなる、最高にスリリングでミステリアスなダンス・ナンバーです。
イントロが始まった瞬間から、危険な赤いシグナルが脳内で点滅するような、疾走感あふれるビートが炸裂します。
ダークで、攻撃的で、それでいてポップ。エレクトロ・ポップの先駆者が放つ2020年代のダンス・チューン。アルバムの中でもとりわけ強烈なフックを持った一曲です。


アルバム「Paradises」を聞き終えた後に残るのは、誰もいない深夜のクラブで一人身体を揺らしたかのような、静かな興奮と心地よいトリップ感です。
90年代のエレクトロ・ミュージックが好きな人にも、新たな没入感のある音楽を探している人にもおすすめ。レディトロンのアルバム「Paradises」でした。

今日の夢中は、レディトロン「Paradises」!エレクトロ・ポップの先駆者が放つ2020年代のダンス・ミュージックでした。
ありがとう、レディトロン! ありがとう、アルバム「Paradises」!

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