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館長のふゆきです。
今日の夢中は、ドッジー「ホームグロウン」!90年代に輝くエヴァーグリーンなメロディの玉手箱です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■ドッジー「ホームグロウン」
90年代半ばのイギリスで、オアシスやブラーといったバンドが「ブリットポップ」旋風を巻き起こしていた頃…。
そのきらびやかなムーブメントの裏側で、ひたむきにグッドメロディを奏で続けるバンドがいました。
それが、1990年に英ロンドンで結成された3人組ロックバンド、ドッジー(Dodgy)です。
彼らの音楽のルーツは、60年代のビートルズやザ・フー、そしてバーズやバッファロー・スプリングフィールドといったアメリカのフォーク・ロックにあります。
彼らは単なるレトロ懐古のバンドではありません。そのサウンドの根底には、パンキッシュなエネルギーと、誰もが口ずさめるキャッチーなポップ・センスが同居していました。
彼らはまた、DJクラブとライブを組み合わせた新たなイベント「ドッジー・クラブ」を主催。その人気は草の根的に高まっていきました。
そんなドッジーが1994年にリリースした2ndアルバム「ホームグロウン」(Homegrown)は、彼らをスターダムに押し上げた記念碑的な一枚です。
ひと言で表現するなら、エヴァーグリーンなメロディの宝箱…。アルバム全体を通して、美しいコーラスとジャングリーなギターサウンドを堪能できます。
ジャンルとしては「パワーポップ」や「ジャングルポップ」に分類されるのでしょう。次々とグッドメロディの波が押し寄せてきます。
どこか懐かしく、そして温かい…。制作背景には、当時のイギリスの不穏な社会情勢へのカウンターとしての「希望」が込められており、それが30年経った今でも色褪せない輝きの理由かもしれません。
■個人的なおススメ
それでは、そんなドッジーの傑作アルバム「ホームグロウン」(Homegrown)から、個人的なおススメです。
まずは1曲目、「Staying Out for the Summer」。
イントロのギターが鳴った瞬間、気分は最高潮に。アルバムの冒頭を飾るグッドメロディの第一波、最高のサマーソングです。
サビの「Staying out for the summer...」というコーラスを聴けば、冬の真ん中にいたって、心はビーチへと飛び出していきます。
でも歌詞の裏側には、厳しい現状から逃げたいという切実な思いも見え隠れします。これぞドッジーの魅力。社会風刺の効いたパーティーチューンです。
続いて3曲目、「So Let Me Go Far」。
ゆるやかに始まるイントロ、そこにエッジの効いたギターが入り込んで、静けさの中に独特な世界観が形成されていきます。
そしてサビで一転、一気に誰もが歌いたくなるグッドメロディが炸裂。疾走感あふれるパワーポップへと引き込まれていきます。
この展開こそ、タイトルの「遠くへ連れて行ってくれ」のよう…。リスナーがどっぷりとドッジーの世界へと導かれる、エヴァーグリーンなポップソングです。
そして8曲目、「Making the Most of..」。
アルバムも中盤から後半に差し掛かる絶妙なタイミングで現れる、非常にポジティブなエネルギーに満ちた楽曲です。
困難な状況においても「今の状況を最大限に楽しもう」という前向きなメッセージは、現代の私たちが聴いても深く刺さります。
キャッチーなメロディとポップなコーラスも最高。聴いていると、自然とリズムに身を委ねてしまいます。パワーポップの王道です。
いやぁ、久しぶりに聴きましたが、最高ですね!ドッジーの2ndアルバム「ホームグロウン」。
90年代のブリットポップ・ムーブメント全盛期に、第一線とは距離を置いた彼らのようなバンドが支持されたのは、何よりもそのグッドメロディにあるでしょう。
今日の夢中は、ドッジー「ホームグロウン」!90年代に輝くエヴァーグリーンなメロディの玉手箱でした。
ありがとう、ドッジー! ありがとう、アルバム「ホームグロウン」!