こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、おうちでフジロックで新たな出会い!DAWES「Misadventures of Doomscroller」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■フジロック2022
2022年7月29日から31日まで新潟苗場で開催された日本最大級の野外ロックフェス、フジロックフェスティバル2022。
今回は3日間、Youtubeのライブ配信で「おうちでフジロック」を楽しみました。
やっぱり野外音楽フェスはいいですね。演奏する方も観る方も気持ちよさそう。
時折雨に見舞われますが、それもフジロック参加者は慣れた感じ。雨上がりに虹が架かって、さらに気持ちよさそうでした。
久しぶりに海外アーティストも参戦。ラインナップも充実して見ごたえ満点でした。
初日のヘッドライナーにはヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)、2日目にはジャック・ホワイト(Jack White)が登場し、いずれも圧巻の演奏を披露。
個人的には、2日目のダイナソーJr.(Dinosaur Jr.)と3日目のジャパニーズ・ブレックファスト(Japanese Breakfast)のステージが最高でした。
90sオルタナロックの雄・ダイナソーJr.が苗場を轟音ロックで包むと、ジャパニーズ・ブレックファストはキュートでラブリーなステージを魅せてくれました。
負けじと、日本のアーティストも迫力のステージを魅せつけます。
GRAPEVINEや石崎ひゅーいらが熱演、フジロック愛をMCで語ったGLIM SPANKYのステージでは空に虹が架かりました。
モニター越しにまで伝わってくる会場の一体感、ラブ&ピースな雰囲気…。
ウッドストックから続く音楽フェスのDNA。音楽の力で、分断された世界をつなごうという思いは、今なお健在です。
■DAWES
音楽フェスは、こうしたお気に入りバンドをいくつも観れるという楽しみがありますよね。
それだけじゃなく、フェスに参加することで全く知らないバンドと出会えるのも醍醐味だったりします。
今回も「おうちでフジロック」しているなかで、そんな新たな発見がいくつもありました。
そんなバンドの一つが、初日の「フィールド・オブ・ヘブン」ステージでトリを務めた「DAWES」(ドーズ)です。
配信を眺めていたら、日の落ちたステージに、なんだかあか抜けないおじさんたちが登場。
やおらギターを鳴らすと、ステージの雰囲気は一転。グッド・メロディと卓越した演奏がフィールド・オブ・ヘブンを満たしました。
その5人組バンドが、DAWES(ドーズ)。まったくノーマークでした…。
その音の雰囲気は、ウッドストックの頃のウエストコースト・ロックやプログレッシブ・ロックを彷彿させます。
それもそのはず、彼らはジャクソン・ブラウンのバックバンドを務めたり、グレイトフル・デッドのフィル・レッシュとライブをしたり。
フジロックで来日する直前には、ジョニ・ミッチェルの復活ライブでジョニと同じステージに立っています。
その実力はお墨付き。2009年にアルバム「North Hills」でデビューすると、今までに7枚のスタジオ・アルバム、2枚のEP、1枚のライブ・アルバムをリリースしています。
4枚目のアルバム「All Your Favorite Bands」は米ビルボード・フォーク・アルバム・チャート1位、ロック・アルバム・チャートで4位を獲得している、ビッグバンドなのでした。
新たな出会いに感謝です。さっそく、彼らの最新アルバム「Misadventures of Doomscroller」(2022年)をダウンロード。
フジロックのステージを後追いするかのように、いまヘビロテしています。
■個人的なおススメ
それでは、フジロック2022で新たに出会ったバンド「DAWS」を聴きましょう。
2022年リリースのアルバム「Misadventures of Doomscroller」から個人的なおススメはこちら。
まずは1曲め、「Someone Else’s Cafe/Doomscroller Tries To Relax」。
冒頭のギターリフが印象的なジャジーなナンバー。これよこれ、フジロックの1曲めでこのギターリフを聴いて、一発で引き付けられました。
中盤、プログレのようなツインギターの掛け合いを経て、後半は壮麗なコーラスが響きます。ロックの魂ここにあり…。たまりません。
このアルバム全曲のスタジオライブ映像が公開されているので、その演奏をご覧ください。
続いて2曲め、「Comes In Waves」。
これもフジロックで演ってくれました。渋い&上手いんだよなぁ、このバンド。
エレキギターの音をこれだけストレートに出すバンドも今は少ない…。実力派バンドの片鱗をうかがい知れるナンバーです。
続いて3曲め、「Everything Is Permanent」。
ウエストコーストの香りただようポップなナンバー。ボーカルのテイラー・ゴールドスミスの歌い方も70s風。
職人気質はこの曲でも発揮されています。中盤のギターソロやピアノソロは、即興のように自由に駆け巡ります。これも往年のロックファンはたまらないのではないでしょうか。
いやぁ、「おうちでフジロック」で出会ったバンド「DAWES」(ドーズ)、最高です。
いま最新アルバムから過去のアルバムまで追っかけ再生しています。今日の夢中は、DAWESの最新アルバム「Misadventures of Doomscroller」でした。
ありがとう、DAWES! ありがとう、「Misadventures of Doomscroller」!