ビートルズ「リボルバー」スペシャル盤!ジョンの歌うイエロー・サブマリンも…

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ビートルズ「リボルバー」スペシャル盤!ジョンの歌うイエロー・サブマリンも…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■リボルバー

ザ・ビートルズ(The Beatles)の名盤「リボルバー」(Revolver)。
1966年にリリースされた通算7作目のアルバム。全英全米ともにチャート1位を獲得しました。

ファンの間でも音楽評論家のなかでも評価の高い傑作アルバム。
この「リボルバー」が2022年、数々の未発表音源を加えたスペシャル・エディションとして登場しました。


リボルバー スペシャル・エディション(5枚組)

当時の4トラックで録音された音源を、プロデューサーのジャイルズ・マーティンとエンジニアのサム・オケルが最先端技術を駆使してリミックス
本編14曲が、驚くほど鮮明でライブ感あふれるニュー・ステレオ・ミックス音源として、今の時代によみがえりました。

さらに5CDスペシャル盤には、オリジナル・モノ・マスター盤やセッション音源31曲などが収録されています。
特にファンにたまらないのは、未発表音源が含まれたセッション音源でしょう。

これまでも「アンソロジー」(Anthology)などでセッション音源がリリースされていますが、そこにも収録されていない貴重な音源や別テイクもあり。
いわゆる「蔵出し音源」が数多く収録されているのが本作の魅力。「えっ?この曲は元はこうだったの?」という驚きの音源もあります。

しかも、それらセッション音源がレコーディング順に収録されています。これはファンにはたまりません…。
革新的な「リボルバー」の楽曲がどのようにして生まれたのか、その制作過程を垣間見ることができるスペシャル盤になっています。


リボルバー スペシャル・エディション(2枚組)

■ジョンの歌う「イエロー・サブマリン」

「えっ?この曲は元はこうだったの?」と最大級に驚いたのが、「イエロー・サブマリン」(Yellow Submarine)のデモテイクです。
同曲はリンゴ・スターがボーカルをとるポップソングで、これまではポール・マッカートニーが作ってリンゴに渡した曲と思われていました。

しかし、そのごく初期のテイク「Songwriting Work Tape,Pt.1」で歌っているのはジョン・レノン…。しかも、テンポも歌詞も異なります。
「僕が生まれた場所では、誰も気にかけてくれなかった/僕が生まれた名前も、誰も気にかけてくれなかった」。

後の「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に繋がるような哀愁漂うナンバー
元はジョンの曲だったのか…。ジョンが孤独な胸の内を告白しているようです。

「イエロー・サブマリン」のセッション音源は、この衝撃のジョンのソロ・テイクを含めて4テイク収録されています。
2テイク目でジョンのボーカルにポールのコーラスが加えられ「イエロー・サブマリン」の歌詞も登場。残る2テイクでリンゴがボーカルをとるポップな仕上がりへと変遷していきます。

ジョンの原曲をポールがアレンジ…さまざまなサウンドアイデアを盛り込んで、誰もが知る「イエロー・サブマリン」となった…。
そうした制作の過程を推し量れます。あらためて、レノン&マッカートニーというソングライティング・チームのもの凄さに心しびれました。

■「Tomorrow Never Knows」「Got to Get You into My Life」

他にも聴きどころが盛り沢山。「トゥモロー・ネバー・ノウズ」(Tomorrow Never Knows)の「Take1」は、本編よりテンポの遅いバージョン。
テンポの遅い分、よりサイケデリックで幻想的に聴こえます。これがセッション盤の1曲めに収められているということは、この曲から「リボルバー」のセッションが始まったということ…。驚きです。

さらに、「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」(Got to Get You into My Life)の「Second Version/Unnumbered Mix」。
こちらも未発表音源の一つ。同曲は、本編では大胆に取り入れられたホーン・セクションが印象的ですが、このバージョンはホーン・セクション抜き

ホーン・セクションの代わりに、低音のファズ・ギターが鳴らされています。
ちなみに「First Version」では、オルガンの音が印象的に鳴っています。これらテイクを経て、ホーン・セクション入りのブラス・ロックへと変遷していったんですね…。

すごいな、ビートルズ…。音楽の神が降臨したようなインスピレーションの数々を感じます。
リボルバー…その先進性は今も褪せていません。このスペシャル盤を聴いて新たにインスパイアされるミュージシャンも多いんじゃないかしら。

今日の夢中は、ザ・ビートルズ「リボルバー」スペシャル・エディションでした。
あらためて、ビートルズと「リボルバー」の魅力にどっぷりハマりました。

ありがとう、ビートルズ! ありがとう、リボルバー!

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