こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、スーパー・カヴァー・バンド「The Jaded Hearts Club」のデビューアルバム「You’ve Always Been Here」です。
■The Jaded Hearts Club
とんでもなくイカしたロックンロールを奏でるバンドが登場しました。
The Jaded Hearts Club(ザ・ジェイディッド・ハーツ・クラブ)。
その名前から推測できるように、ビートルズ・カバー・バンドとして不定期に活動してきたスーパー・グループです。
はじめは、ビートルズのアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」から名前をもじり、「Dr. Pepper’s Jaded Hearts Club Band」を名乗っていました。
このバンドのメンバーがものすごい…。
ミューズのマシュー・ベラミー、ブラーのグレアム・コクソン、ラスト・シャドウ・パペッツのマイルズ・ケイン、ジェットのニック・セスター、ザ・ズートンズのショーン・ペイン、そしてギタリストのジェイミー・デイヴィス。
この豪華すぎるメンバーによるバンド「The Jaded Hearts Club」が、ついにデビューアルバムをリリース。
それが、今日紹介するアルバム「You’ve Always Been Here」です。
このアルバムでは、ビートルズの楽曲ではなく、60年代にイギリス北部で生まれた音楽ムーブメント「ノーザン・ソウル」の名曲をカヴァー。
ベラミーとデイヴィスが、失われつつある良き楽曲の数々を知らしめようと、ノーザン・ソウルをとり上げました。
カヴァーしているアーティストは、アイズレー・ブラザースやマーヴィン・ゲイ、フォー・トップスなど。
当時若者たちが好んで聴いていたノーザン・ソウルの名曲を、現代UKロックを代表するミュージシャンがカヴァー。極上のロックサウンドに仕上げています。
This Love Starved Heart Of Mine(It’s Killing Me)
■個人的なおススメ
それでは、そんなスーパー・バンド「The Jaded Hearts Club」のデビューアルバム「You’ve Always Been Here」から、個人的なおススメです。
まずは2曲め「Reach Out I’ll Be There」。
イントロのホーン・セクションから一転、粗く重いベース・ギターが響くと、21世紀のソウル&ロックが生まれます。
フォー・トップスのソウル・ナンバーをロック仕立てにカヴァー。ノーザン・ソウルの迸りが現代によみがえりました。
続いて4曲め「This Love Starved Heart Of Mine(It’s Killing Me)」。
こちらはマーヴィン・ゲイの名曲カヴァー。選曲もいいんだよなぁ…。思わず原曲を探して聴いてしまいました。
このカバー曲は、やはりロック仕立て。原曲のソウルを失うことなく、ロックのパッションを加えたナンバーになっています。アルバムからの2ndシングルです。
そして5曲め「Nobody But Me」。
アルバムからの1stシングル。アイズレー・ブラザーズのカヴァーです。
こちらも懐かしいソウルのテイストを残しながら、中盤のギター・ソロなどロック成分をたっぷり注入。
The Jaded Hearts Clubならではの、ロック&ソウル・ナンバーに仕上がっています。
いやぁ、カッコいい…。しびれます。
他にも、ビートルズもカヴァーしたバレット・ストロングの「Money」や、ロックダウン下のイギリスで脚光を浴びたヴェラ・リンの「We’ll Meet Again」などが収録。
The Jaded Hearts Clubの究極カバーアルバム「You’ve Always Been Here」。おすすめです。
ありがとう、The Jaded Hearts Club! ありがとう、アルバム「You’ve Always Been Here」!