フレンドリー・ファイアーズ「Friendly Fires」!美しい音の響きとダンス・ミュージックの邂逅

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、フレンドリー・ファイアーズ「Friendly Fires」!美しい音の響きとダンス・ミュージックの邂逅です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■フレンドリー・ファイアーズ

年の初めからロック・サウンドをかき鳴らして大いに盛り上がった「rockin'on sonic」
たくさんのバンドが熱いステージを披露してくれましたが、その中から際立つライブ・パフォーマンスを魅せてくれたこのバンドを取り上げましょう。

それが、フレンドリー・ファイアーズ(Friendly Fires)です。
2008年にデビューした英セント・オールバンズ出身のインディーロック・バンドです。

メンバーは、エド・マクファーレン、ジャック・サヴィッジ、エド・ギブソンの3人。
地元の学校で知り合った彼らは、はじめはポスト・ハードコアのバンドを結成。その後80年代のダンス・ミュージックに傾倒していって、新たなバンド「フレンドリー・ファイアーズ」を結成しました。


フレンドリー・ファイアーズ

バンドは2007年にシングル「パリス」(Paris)をリリース。するとこれがNME誌などで高く評価され、デビュー前から注目を集めることとなります。
翌2008年に、待望のデビューアルバム「フレンドリー・ファイアーズ」(Friendly Fires)をリリース。全英初登場38位を記録します。
さらに2009年に、新曲とリミックス、ライブ映像等をつけた「フレンドリー・ファイアーズ (エクスパンデッド・エディション)」をリリースすると、全英初登場21位となるヒット作となりました。


Pala

2011年には2ndアルバム「Pala」をリリース。シングル「Live Those Days Tonight」などのヒットもあって、アルバムは全英6位を記録する大ヒットとなります。
2011年末には大規模なツアーも実施。12月には東京と大阪で来日公演も行っています。ただ、一部の公演はエドの持病によりリスケされたりしました。

その後しばらく活動を休止していましたが、2018年にシングル「Love Like Waves」をリリースして活動を再開。
翌2019年に、バンドは8年ぶりのアルバム「Inflorescent」をリリースして音楽シーンに復帰しました。


Inflorescent

■個人的なおススメ

それにしても、rockin'on sonicのステージは圧巻でした…。
フェス初日、メインステージのトップで登場すると、まるで80年代のディスコ・ミュージックようなエレクトロニカで会場を揺らしました。

ポップでありながら重厚…ダブルドラムで力強いリズムが腹に響きます。さらに聴衆の目を惹きつけたのは、エドのパフォーマンス
ボーカル兼DJ兼ダンサー。予測不能な動きで風変わりなダンスを披露。シャツの背中がびっしょり濡れていましたが、その熱さと激しさで会場を魅了しました。

そんなフレンドリー・ファイアーズの熱いステージへの感謝を込めて、今日は彼らの記念すべきデビューアルバムを取り上げましょう。
英マーキュリー・プライズにもノミネートされたアルバムです。その中から、個人的におススメな楽曲を紹介しましょう。


まずは1曲め、「Jump In the Pool」
アルバムのオープニングを飾るダンサブルでポップなナンバー。シングルカットもされて全英7位を獲得しました。
いきなり美しいコーラスが挿入されて面喰いますが、そこにアフリカンなドラムを含むアップテンポ調のサウンドが重なり、リスナーはダンスフロアへ誘われます。
この異彩なコラボを終始楽しめるのが、この楽曲の面白味であり、またバンドのポテンシャルの高さなのだと思います。やるなぁ、フレンドリー・ファイアーズ。

続いて3曲め、「Paris」
先述のとおり、アルバムのリリース前にシングルとして発表。NME誌の「今週のシングル」に選出されるなど、注目を集めた楽曲です。
こちらは、シューゲイザー風の美しいサウンドとアフリカンなダンス・ミュージックの異彩なコラボを楽しめます。ほんと、懐が深い…。
バックボーカルを務めるのは、米バンド「Au Revoir Simone」。彼らのボーカルをフィーチャーしたエアロプレーン・リミックスもリリースされています。

そして、 アルバムのエクスパンデッド版で追加された「Kiss of Life」
はじまりの「Kiss of Life」の歌声から、最後の「Kiss of Life」のリフレインまで、ずっとこの曲の沼にハマり続けます
持ち味のアフリカンなダンス・ビートに加え、この曲ではオリエンタルな味付けも施されています。いろいろ持ち札の多いバンドです。
rockin'on sonicではステージのラストに演奏され、会場を大いに盛り上げました。彼らの楽曲のなかでも人気の高いナンバーです。


音楽フェスって、お気に入りのアーティストのライブを観れるのはもちろん、これまで知らなかったミュージシャンと出会えるのも魅力ですよね。
今回の出会いは、フレンドリー・ファイアーズでした。バンドは活動休止を経て復活。rockin'on sonicでも息の合った演奏を見せていたので、次の活動も楽しみです。

今日の夢中は、フレンドリー・ファイアーズ「Friendly Fires」!美しい音の響きとダンス・ミュージックの邂逅でした。
ありがとう、フレンドリー・ファイアーズ! ありがとう、rockin'on sonic!

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