5/11はエリック・バードンの誕生日!朝日のあたる家、悲しき願い…アニマルズの名曲を聴こう

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こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、5/11はエリック・バードンの誕生日!朝日のあたる家、悲しき願い…アニマルズの名曲を聴こう…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
5月11日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】エリック・バードン(アニマルズ:1941)

そうでしたか…。今日(5月11日)はエリック・バードン(Eric Burdon)の誕生日でしたか…。
エリック・バードンは、伝説的バンド、アニマルズ(The Animals)の中心メンバーです。


The Best Of Eric Burdon & The Animals, 1966-1968

アニマルズは、イギリスのロックバンドです。
1960年代に、ビートルズやローリング・ストーンズ、キンクスなどとともに人気を博しました。

その音楽の特徴は、ブルー・アイド・ソウルの元祖とも言うべき、ブルース・ロックに根差した作風
その音楽性を強く引き出したのが、エリック・バードンのソウルフルなボーカルでした。

バンドは1960年代半ばに、「朝日のあたる家」(The House of the Rising Sun)や「朝日のない街」(We Gotta Get Out of This Place)など、多くのヒット曲を生み出します。
その後オリジナル・メンバー脱退などを経て、1966年にサンフランシスコに拠点を移すと「エリック・バードン&ジ・アニマルズ」として再始動。この時期にはサイケデリック・ロックの作品もつくっています。

■個人的なおススメ

今日は、そんなアニマルズのベスト盤「BEST OF THE ANIMALS」から、個人的なおススメを紹介しましょう。


BEST OF THE ANIMALS

まずは1曲め、「朝日のあたる家」(The House Of The Rising Sun)。
アニマルズの名を知らしめた、1964年リリースの大ヒット曲。米英チャートで1位を獲得しました。
原曲は、アメリカの伝統的なフォーク・ソング。娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌ですが、アニマルズ版では歌詞が女性から男性に代えられています。
そのことから、"The House of the Rising Sun"は、原曲で暗示された娼館ではなく刑務所または少年院を指すとされます。そんな歌の主人公に憑依したかのように、エリック・バードンがソウルフルに歌います。名曲です。

続いて2曲め、「悲しき願い」(Don't Let Me Be Misunderstood)。
こちらもエリック・バードンのソウルフルなボーカルを堪能できるナンバー。「悲しき願い」という邦題そのまま、エリックの悲しげで情熱的な歌声が響きます。
オリジナルは、1964年リリースのニーナ・シモンのナンバー。その翌年、アニマルズのバージョンがリリースされると全英3位、全米15位のヒットとなりました。

そして3曲め、「朝日のない街」(We Gotta Get Out of This Place)。
こちらも1965年リリースのヒット・ナンバー。エリック・バードンの力強いボーカルがさく裂します。
「We Gotta Get Out of This Place」(俺たちはここから出ていかなきゃいけない)…。実はこの曲、ベトナム戦争における米軍を皮肉った曲と言われます。
後に、ブルース・スプリングスティーンやボン・ジョヴィが同曲をカバーしています。

■その後のアニマルズ

アニマルズは、1968年にアルバム「Love Is」をリリースしますが、その後「エリック・バードン&ジ・アニマルズ」としての活動を休止します。
ちなみに、1968年にはギタリストとして後にポリスのメンバーとなるアンディ・サマーズが加入したりしています。

その後、1975年にアニマルズはオリジナル・メンバーで再結成を果たすと、1977年にはアルバム「Before We Were So Rudely Interrupted」をリリース。
さらに1983年に再びオリジナル・メンバーが集結してアルバム「Ark」をリリース。これと合わせてワールド・ツアーも行い、往年のファンを歓喜させました。


Before We Were So Rudely Interrupted

しかしながら1996年、オリジナル・メンバーのチャス・チャンドラーが死去。オリジナル・メンバーでのバンド活動はかなわなくなります。
ただ、その後も様々なメンバーでアニマルズが編成され、往年のヒット曲が奏でられています。みんな好きなんだね、アニマルズが。

その中心メンバー、エリック・バードンは、今日(2023年5月11日)で御年82歳。
今もソロとして音楽活動を継続しています。2013年にはアルバム「'Til Your River Runs Dry」をリリース。相変わらずのソウルフルなボーカルを響かせています。


'Til Your River Runs Dry

これからも元気で、渋くソウルフルに、「朝日のあたる家」や「悲しき願い」を歌い続けてほしいと思います。
ありがとう、エリック・バードン! ありがとう、アニマルズ!

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