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館長のふゆきです。
今日の夢中は、イーグルス「オン・ザ・ボーダー」!カントリーからロックへ…バンドの変化点となる3rdアルバムです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■オン・ザ・ボーダー
今日は、イーグルスの3ndアルバム「オン・ザ・ボーダー」(On the Border)をとり上げましょう。
1974年リリースの本作は、彼らのキャリアにおいて単なる3枚目ではありません。のちに世界を熱狂させるロックバンドとなるイーグルスの転機となったアルバムです。
デビュー当初、彼らは新たなカントリーロックの旗手として期待されていました。
1stアルバム「イーグルス・ファースト」、2ndアルバム「ならず者(Desperado)」と、アメリカの伝統を感じさせる素晴らしい作品を世に送り出します。
しかし、彼らは現状に満足していませんでした。もっとハードなロック・サウンドを鳴らしたい…。その思いがバンドに重要な決断をもたらします。
当初は、前2作を手掛けた名プロデューサー、グリン・ジョンズと共に録音を始めましたが、音楽性の違いから制作を中断。新たに、よりロック色の強いプロデューサー、ビル・シムジクを起用します。
この決断によって、アルバムは瑞々しい新たな生命力を獲得しました。バンドは、よりロックなサウンドへスタイルを変えていきます。
それを象徴するのが、ギタリストのドン・フェルダーです。アルバム・レコーディングに招かれた彼は、ハードなギターで新たな息吹きを吹き込むと、そのまま5人目のメンバーとしてバンドに加入しました。
バンドの音楽志向の変化と新たなメンバーの加入によって、大きな変化点となったアルバム「オン・ザ・ボーダー」は1974年3月にリリースされました。
発売初週に米ビルボード50位に入ると、6週目には17位にランクアップ。前2作を上回るパフォーマンスを見せ、イーグルスの名を音楽シーンに知らしめました。
■個人的なおススメ
それでは、そんなイーグルスの3rdアルバム「オン・ザ・ボーダー」から、個人的なおススメです。
まずは1曲目、「Already Gone」。
アルバムの幕開けを飾る、新たなイーグルスの魅力を放つ爽快なロックナンバー。
ビル・シムジクをプロデューサーに迎え、最初にレコーディングした曲の一つ。ドン・フェルダーのギターが唸ります。
カントリーロックのイーグルスというイメージを鮮やかに塗り替えるロックサウンド。彼らの新たなスタートを告げるナンバーです。
続いて5曲目、「On the Border」。
アルバムのタイトル・ナンバー。イーグルスとしては珍しくファンキーなリズムを取り入れた楽曲です。
歌詞は、当時のニクソン政権下のアメリカ社会に対する不信感や、ウォーター事件の影響をシニカルに反映しています。
こちらも新たなイーグルスの一面をのぞかせる作品。のちの「One of These Nights」(呪われた夜)にもつながるクールで影のある名曲です。
そして10曲目、「The Best of My Love」。
イーグルスにとって初の全米No.1に輝いた、至高のバラード。バンドの名を大きく知らしめた名曲です。
アコースティック・ギターのやさしい音色に、ドン・ヘンリーのハスキーで切ない歌声が重なり、彼らの持ち味である美しいコーラスが包み込む…。
メロディもハーモニーも秀逸。歌詞は、最愛の人への愛を歌いながらも、その恋は終わりを告げようとしています。切なくも美しい名バラードです。
イーグルスの3rdアルバム「オン・ザ・ボーダー」。聴き終えた後、清々しい解放感と明日に向かうエネルギーが宿るようなアルバムです。
この作品でロックバンドへと飛躍したイーグルスはこの後、「One of These Nights」(呪われた夜)、そして「ホテル・カリフォルニア」と、ロック史に残る名盤を世に送り出すことになるのです。
今日の夢中は、イーグルス「オン・ザ・ボーダー」!カントリーからロックへ…バンドの変化点となる3rdアルバムでした。
ありがとう、イーグルス! ありがとう、アルバム「オン・ザ・ボーダー」!