ロックの魂が再燃する!ザ・ブラック・クロウズ「A Pound Of Feathers」が放つラフで強烈なサウンド

B!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ロックの魂が再燃する!ザ・ブラック・クロウズ「A Pound Of Feathers」が放つラフで強烈なサウンド…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ザ・ブラック・クロウズ「A Pound Of Feathers」

針を落とした瞬間、あの独特の泥臭くも華やかなギターリフが鳴り響く…。
そのサウンドを浴びた瞬間に身体が震えました。「俺らのクロウズがパワーアップして帰って来た」と。

2024年の復活作「Happiness Bastards」で世界を驚かせたザ・ブラック・クロウズが、わずか2年という驚異のスパンで10作目「A Pound Of Feathers」をリリース。
まるで前作が再会の挨拶であったかのように、本作はロックの本流への完全なカムバック宣言ともいうべき強烈な作品となっています。


A Pound Of Feathers

ザ・ブラック・クロウズを語る上で欠かせないのは、フロントマンのクリスとギターのリッチのロビンソン兄弟
1990年のデビュー以来、ローリング・ストーンズやフェイセズ直系のスワンプ・ロックを現代に蘇らせ、数々のヒットを飛ばしてきました。

この兄弟二人は、ロック史に残るクリエイティビティを発揮しますが、一方で激しくぶつかり合いました
兄弟間の確執による長い活動休止と解散を経て、2019年に奇跡の和解。2025年にはロックの殿堂にもノミネートされ、今まさにバンドとしての第2の黄金期を迎えています。

今作「A Pound Of Feathers」の最大の特徴は、その圧倒的な「ライブ感」です。
プロデューサーには前作に続いて、ジェイ・ジョイスを起用。驚くべきことに、わずか8日間でレコーディングされたとも伝わります。


A Pound Of Feathers(レコード盤)

サウンドの核にあるのは、1970年代の香り漂うヴィンテージ・ロック。ですが、単なる懐古趣味ではありません。
リッチの奏でるスライドギターの切れ味、そしてクリスの唯一無二のハスキーなソウル・ボイスは、2026年の今、これまで以上に瑞々しく響きます。

ブルース、ソウル、ゴスペル、そしてカントリーのエッセンスが、カオスなようでいて完璧なバランスでブレンドされている本作。
タイトルの「A Pound Of Feathers」(1ポンドの羽)という言葉の通り、軽やかでありながら、その実体はズシリと重い、真実のロックンロールが詰まっています。

■個人的なおススメ

それでは、ザ・ブラック・クロウズの新作「A Pound Of Feathers」から、個人的なおススメです。

まずは1曲目、「Profane Prophecy」
アルバムの幕開けを飾る、「これぞクロウズ!」という爆発的なナンバーです。カウベルの音とうねるようなスライドギターが絡み合う瞬間、体温が急上昇します。
「Profane Prophecy」とは、直訳すると「不敬な予言」「汚れた神託」といった意味。メンバーによれば、この曲は「自分の中や周囲に潜む悪魔」をテーマにしているそうです。
そんな不穏な歌詞もサウンドも強烈なパワフルさで聴く者を揺さぶります。70年代ロックの熱量を感じさせる圧巻のロックンロールです。

続いて3曲目、「Pharmacy Chronicles」
激しいロックンロールが続いた後に現れる、アコースティックな手触りの楽曲。
彼らの名曲「She Talks to Angels」を彷彿とさせる、どこか切なくも美しいバラードです。こういうのも得意なんだよね…。
自身の弱さや依存と向き合うような内省的な歌詞が、クリスの魂を削るような歌声を通して心に突き刺さります。

そして7曲目、「It’s Like That」
中盤のハイライトを成す、最高にファンキーでグルーヴィーな1曲。アルバムに先行してシングルカットされました。
うねるようなギターとハモンドオルガンの響き。それを力強く支えるゴスペル調のバックコーラスが、曲をどんどん高い場所へと押し上げていきます。
思わず腰が動き出すような、ブラック・クロウズ流のパーティー・アンセムです。


「A Pound Of Feathers」は、単なるベテランがリリースした新作ではありません。
キャリア40年を目前にして、これほどまでラフで勢いのある、飢えた狼のようなサウンドを鳴らせるバンドが他にいるでしょうか。

すべてのロックンロール・ファンに届けたい、泥臭くて騒がしくて、でもこの上なく美しいロックの魔法が詰まった作品。それが、ザ・ブラック・クロウズの新作「A Pound Of Feathers」です。
今日の夢中は、ロックの魂が再燃する!ザ・ブラック・クロウズ「A Pound Of Feathers」が放つラフで強烈なサウンド…でした。

ありがとう、ザ・ブラック・クロウズ! ありがとう、アルバム「A Pound Of Feathers」!

最新の記事はこちらから