こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ロブ・モラッティ「ソヴリン」!クリスタル・ボイスが誘うメロディック・ロックの理想郷です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■ロブ・モラッティ「ソヴリン」
久しぶりに、「これぞ極上のメロディック・ロック」という一枚に出会いました。
それが、カナダが生んだ至宝のヴォーカリスト、Rob Moratti(ロブ・モラッティ)の最新作「Sovereign」(ソヴリン)です。
ロブ・モラッティという名を聞いて、ピンとくる方はかなりの洋楽通でしょう。
彼は90年代から活動するベテランですが、その名を世界に轟かせたのは、伝説のプログレッシブ・ロック・バンド「SAGA」の二代目シンガーに抜擢されたことでした。
彼の最大の特徴は、なんといってもその「クリスタル・ボイス」と称される透明感あふれる歌声です。
力強くありながら決して耳に刺さらない、シルクのような滑らかさと驚異的な音域を併せ持っています。
その音楽性は、ジャーニーやフォリナーを彷彿させる、80年代黄金期のAOR/メロディック・ロックを継承するサウンド。
ソロ活動においては、一貫して良質なメロディにこだわり続けてきました。今回の「ソヴリン」でも、その美学は一切ブレていません。
重厚なギターリフと、きらびやかなキーボードの装飾。そこに、雲ひとつない青空を突き抜けるようなロブのヴォーカルが乗ります。
本作には、メロディック・ロック界の凄腕ミュージシャンたちが集結しており、演奏のクオリティは折り紙付き。緻密に計算されたアレンジが、ロブの歌声を最大限に引き立てています。
まるで、80年代のスタジアム・ロックを現代の音響でアップデートしたような珠玉の楽曲のオンパレード…。
ロブ・モラッティが長いキャリアを経て辿り着いたメロディック・ロックの理想郷。本作「ソヴリン」はそんな集大成のような一枚となっています。
■個人的なおススメ
それでは、そんなロブ・モラッティのアルバム「ソヴリン」から、個人的なおススメです。
まずは1曲目、「Don't Give Up On Love」。
アルバムの幕開けを飾るこの曲は、まさに本作の名刺代わり。これぞメロディック・ロックと言うべきメロディとギターサウンドを楽しめます。
特にサビの開放感は格別。「愛を諦めるな」というストレートなメッセージが、ロブの突き抜けるようなハイトーンで歌われると、みるみる勇気が湧き出てきます。
アルバムの期待値を一気にMAXまで引き上げてくれる、最強のオープニング・ナンバーです。
続いて2曲目、「Can't Let Go」。
1曲目の熱量をそのままに、さらにメロディアスなフックを強めたキラーチューンです。
AOR的な洗練されたアレンジと、ハードロックの力強さが絶妙なバランスで同居しています。特にサビのボーカルと中盤のギターソロは反則級。
今どき、こんな80年代洋楽のフルコースをいただけるなんて、往年の洋楽ファンにはたまらない御馳走です。ありがとう、ロブ!
そして6曲目、「Two Hearts」。
これまた80年代洋楽がリバイバルしたかと錯覚する、エモーショナルな魅力が爆発するナンバーです。
ロブのボーカルはここに来て円熟さを増した感じ。ドラマチックに盛り上がるサビへの展開は鳥肌ものです。
単に高い声を出すだけでなく、言葉の一つひとつに魂がこもる…彼のシンガーとしての器の大きさを感じさせる楽曲になっています。
いやぁ、圧巻のメロディック・ロックでした。まるで80年代のスターたちが再結成したような楽曲ぞろいで、否が応でも盛り上がります。
御年60歳の大ベテランなんだよなぁ…。とてもそんな風には思えない至宝のクリスタル・ボイス。今日の夢中は、ロブ・モラッティ「ソヴリン」でした。
ありがとう、ロブ・モラッティ! ありがとう、ソヴリン!