こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、バンド結成30周年を迎えるロックバンド、パール・ジャムの新譜「Gigaton」をとり上げます。
■パール・ジャム
全米を代表するロック・フェスティバル、ロラパルーザ(Lollapalooza)。
2020年はリアルなイベントは中止となりましたが、本来のフェス開催日(7/30~8/2)にオンラインで開催されました。
大物から新進気鋭のアーティストまで、盛りだくさんなラインナップとなったロラパルーザ2020。
館長ふゆきもタイムスケジュールをチェックして、お目当てのバンドをYoutubeライブで観ました。
その中の一つが、この2020年、バンド結成30周年を迎えるモンスター・バンド、「パール・ジャム」です。
彼らが登場したのは、現地時間の8月1日20時40分、日本時間は8月2日の10時40分でした。
配信されたライブは、ロラパルーザ・ブラジル2018のもの。
これがものすごいライブ映像でした…。演奏した曲は彼らの代表曲「Even Flow」。
エディ・ヴェダーのボーカルもアツかったけど、マイク・マクレディのギター・ソロが鬼気迫るものでした。
曲の中盤で3分にもわたり、超絶ギター・テクを披露。
ジミヘンばりの背中ギターから会場に乱入してのアジテーション、歪みの美学のようなディストーションまで、圧巻のギターソロでした。
■Gigaton
やっぱり、パール・ジャムは超絶ロック・バンドでした…。
バンドの結成は1990年。エディ・ヴェダーがリード・ボーカルとして加入すると、バンドは過激なライブ・パフォーマンスで注目を集めます。
このとき彼らが拠点とした米シアトルは、後に音楽シーンを席巻するグランジ・ロックの発祥地。その幕開けを告げるアルバム「Ten」(1991年)で、パール・ジャムは鮮烈デビューを果たしました。
先の「Even Flow」も同アルバムに収録されています。
パール・ジャムは、ニルヴァーナやアリス・イン・チェインズ、サウンド・ガーデンなどと並び、グランジ・ロックの中心的な存在として音楽シーンを牽引します。
1993年に2ndアルバム「Vs.」、1994年に3rdアルバム「Vitalogy」と相次いでリリース。
いずれも大ヒットを挙げると、ニルヴァーナなど他のバンドが悲運にもシーンを去っていく中で、バンドは常にフロントランナーであり続けました。
2013年にリリースの10枚目のアルバム「ライトニング・ボルト」は、初登場全米1位を獲得。
グラミー賞を獲得するなど、名実ともに全米を代表するロック・バンドに成長を遂げました。
2020年は、バンド結成30周年という節目の年。
ここで、前作から6年半ぶりとなる11枚目のアルバム「Gigaton」がリリースされました。
これがまた、気持ちいいほどにストレートでハードなロック・アルバムに仕上がっています。
エディもマイクも皆、真面目に大好きなロックをかき鳴らしている感じ。スタジアム・ロック・バンドになっても変わらない、ひたむきなロック魂。
これが彼らの魅力なんですよね。今回のアルバムも、彼ららしいひたむきなロック・アルバムです。
■個人的なおススメ
それでは、パール・ジャムの11枚目のアルバム「Gigaton」から、個人的なおススメです。
まずは、1曲め「Who Ever Said」。
のっけから骨太なロックン・ロール全開!疾走するギター、絡みつくエディのボーカル。
ドラムとベースも硬い音で支えます。中盤にしっとりと歌い込むところも聴きどころ。王者のロックだなぁ…。
続いて、2曲め「Superblood Wolfmoon」。
これまた骨太でストレートなロック・ナンバー。バンド結成30周年とは思えない瑞々しい音を鳴らします。
エディの男くさいシャウトに、独創的なギター・ソロ。そうそう、ロックはいつもこんな感じだった。おかえり、ロックンロール、おかえり、パール・ジャム。
そして、3曲め「Dance Of The Clairvoyants」。
おや?と思わせるビートとキーボード。なんだか80sニューウェイブみたい…。
ただ、さすがは王者パール・ジャム。エディのボーカルが幾重にも重なり、ギターが切れ味鋭く差し込まれると、2020年仕様のロックに変わります。
まだまだ進化を続けるパール・ジャム。新しいチャレンジも、衰えぬロック魂の秘訣なのかもしれません。
30周年おめでとう、パール・ジャム!
予定されていたライブ・ツアーが中止になったのは残念だけど、いつかは生で観たいな、彼らのライブ。
それまでキープ・オン・ロッキン!
ありがとう、パール・ジャム! ありがとう、「Gigaton」!