こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、伝説的バンド、レッド・ツェッペリンの名盤、「レッド・ツェッペリンⅡ」をとり上げます。
■今日は何の日
いつも愛用しているタワレコ手帳。
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されています。
5月14日のページには、こんな出来事が書かれていました。
【出来事】レッド・ツェッペリンがアトランティック・レコードの40周年記念イヴェントのために再結成、ドラムスはジョン・ボーナムの息子が担当(1988)
レッド・ツェッペリン。
ロック史に残る伝説的バンドです。革新的なギターサウンドで、音楽シーンにその名を轟かせました。
1968年に「レッド・ツェッペリンⅠ」でデビューすると、1980年12月に解散するまで、数々の名盤・名ライブを残しました。
ローリングストーン誌は彼らを「70年代の最大のバンド」、そして「ロック史上最も永続的なバンドの1つ」と評しています。
そんな彼らが、解散後はじめてレッド・ツェッペリン名義でライブを披露したのが、アトランティック・レコードの40周年コンサートです。
それが、1988年の5月14日。歴史的な再結成はこの日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで実現しました。
この40周年コンサートに出演したアーティストの面子がものすごい…。
イエス、ジェネシス、クロスビー・スティルス&ナッシュ、フォリナー、ポール・ロジャース、ボブ・ゲルドフ、ウィルソン・ピケット、ビージーズ、ベン・E・キング、ロバータ・フラッグ、ヴァニラ・ファッジなどなど。
そんな錚々たるメンバーの中で、ラストを飾ったのがレッド・ツェッペリンでした。
当時のセットリストが残っています。彼らが演奏したのは、次の5曲でした。
Kashmir
Heartbreaker
Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)
Misty Mountain Hop
Stairway to Heaven(天国への階段)
たまりませんね…。この演奏でみんな、力がみなぎったんじゃないかしら。
今日は、このライブで演奏された2曲が収録されている名盤「レッド・ツェッペリンⅡ」をとり上げます。
■レッド・ツェッペリンⅡ
「レッド・ツェッペリンⅡ」はバンドにとって2枚目のスタジオアルバムです。
デビューアルバムの大成功を受けて、急いで製作が進められため、録音はツアーの合間をぬって英米各地のスタジオで行われました。
リリースは、デビューアルバムからわずか10か月後の1969年10月。
プロデュースも務めたジミー・ペイジ(ギター)は、当時の状況を「狂気の沙汰」と評しますが、その狂気が名盤を生みました。
ライブの熱狂がそのまま詰め込まれたようなサウンドは、音楽ファンから絶大な支持を得ました。
米ビルボード・チャートで、年末にビートルズの「アビイ・ロード」を抜き首位を獲得。7週間チャート1位に君臨しました。
個人的にも大好きなアルバム。
後のハードロックやヘヴィーメタルの勃興につながる革新的なロック。歴史的な名盤です。
■個人的なおススメ
それでは、そんな歴史に名を刻む名盤「レッド・ツェッペリンⅡ」から、個人的なおススメです。
まずは、1曲め「Whole Lotta Love」(邦題「胸いっぱいの愛を」)。
ロック史に燦然と輝く金字塔。聴くほどに病みつきになるギターリフ。絡みつくようなハイトーンのボーカル。
力強くヘヴィーなギター・ロックで、音楽シーンに新しいハードロックをもたらしました。
ジミー・ペイジはどうやってこのフレーズを思いついたんだろう…。才能とテクニックに驚嘆です。
続いて5曲め「Heartbreaker」。
これまた、なんとも痺れるギターのリフです。ちょい重めの単音リフがカッコイイ…。
さらに自由気ままに疾走するギターソロ、もう誰もジミーを止められない…。
ライブの定番。後のハードロック・バンドに強烈なインパクトを与えました。エアロスミスなんかもカバーしてましたね。
そして7曲め「Ramble On」。
一転して何とも優しげなアコースティック・ギターから入るナンバー。
後の「天国への階段」を挙げるまでもなく、こんなアコギ・ナンバーも彼らの持ち味。
この曲は、アコギから途中でヘヴィーなエレキに転換。静から動、そしてまた静へと曲調が変わっていきます。
ギターだけでなく、踊るように奏でられるベースの音も聴きどころ。名曲です。
次曲「Moby Dick」ではドラム・ソロがさく裂するし、まさに役者が揃った奇跡のバンド。それがレッド・ツェッペリンです。
ありがとう、レッド・ツェッペリン! ありがとう、レッド・ツェッペリンⅡ!