テイラー・スウィフトにも影響を与えたリアン・ライムス13歳の歌声「ブルー」

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、テイラー・スウィフトにも影響を与えたリアン・ライムス13歳の歌声「ブルー」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■リアン・ライムス

今日とり上げるミュージシャンは、リアン・ライムス(LeAnn Rimes)。
かのテイラー・スウィフトが影響を受けたと公言しているカントリー歌手です。テイラーが初めて買ったアルバムも初めて訪れたライブもリアンだったといいます。

リアンは米国ミシシッピ州ジャクソン出身。子どもの頃から母親が好きだったバーバラ・ストライザンドやジュディ・ガーランドを聴いて育ち、その才能を開花させます。
4歳のときにタレント・コンテストで優勝すると、5歳にしてシンガーになることを決意しました。

その決意もあって、7歳で出演したテレビの歌番組では2週連続のチャンピオンとなり、8歳のときに人気テレビ番組のレギュラーに抜擢されました。
そして1996年、13歳にしてアルバム「ブルー」(Blue)を発表して、メジャー・デビューを果たします。


ブルー

このアルバムは、表題曲「ブルー」のシングル・ヒットもあって、全米3位を記録する大ヒットに。
リアンは翌年のグラミー賞で、最優秀新人賞と最優秀カントリー女性アーティスト賞を受賞。もちろん史上最年少の受賞でした。

この「ブルー」に続いて、翌年9月に2ndアルバム「ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ」(You Light Up My Life)をリリース。
表題曲を含む名曲のカバーで持ち前の歌唱力を披露したこのアルバムは、初登場で全米1位を獲得。「歌姫」の座を確たるものとしました。


ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ

その後も「Sittin' on Top of the World」(1998年)、「LeAnn Rimes」(1999年)と、リアンは毎年アルバムをリリースします。
それらがいずれも全米チャートTOP10入りする大ヒット・アルバムに。

2000年代以降はペースが落ちるものの、最新作「God's Work」(2022年)まで15枚のスタジオ・アルバムをリリースしています。
リアンは、全米を代表するカントリー・シンガーとして今なお活動を継続しています。


God’s Work

■ブルー

今日は、そんなリアン・ライムスのデビュー・アルバム「ブルー」を取り上げましょう。
先述のとおり、このアルバムはリアン13歳のときの作品です。13歳にして圧巻の歌唱力を披露。この歌声にテイラーはじめ多くの人が魅了されました。

ジャンルとしてはカントリー・ミュージックに分類されるのですが、カントリーに加えて、ポップス、R&Bなどの要素を盛り込んでいます。
全曲を通じて彼女の歌声が前面にフィーチャーされた、まさに「歌姫」降臨のデビューアルバム。今日は、そんなアルバム「ブルー」から個人的なおススメを紹介します。

まずは1曲め、「Blue」
貴女はほんとうに13歳ですか?驚きの歌声。声質だけでなく歌い方も、すでに熟練シンガーのよう…。
サビの「Blue~」の裏声を駆使した歌い方なんてもう…聞き惚れるとはこのこと。何度も繰り返し再生してしまいます。
原曲はカントリー歌手ビル・マックが1958年リリースした曲。見事にリアンによって世に知られる名曲となりました。

続いて2曲め、「Hurt Me」
ピアノソロからはじまるラブ・バラード。これまた、13歳とは思えない円熟の歌声。伸びやかで艶もあります。
「Why in the world did you hurt me?」(なぜあなたはこんなにも私を傷つけたの?)。歌詞までが13歳とは思えません。
この曲は1994年リリースのデボラ・アレンのカバー。こちらもリアンのバージョンによって注目されることになりました。

続いて3曲め、「One Way Ticket (Because I can)」
まるで80sアメリカン・ロックのようなノリのいいポップ・ナンバー。こういう曲もやれるんだよなぁ…。
パワフルな歌声は、実年齢の少なくとも2倍を感じさせる貫禄…。聴く者をグイグイと惹きつけます。
ミュージックビデオは米サンフランシスコで撮影。当地を走るケーブルカーや、ゴールデンゲートブリッジ、フィッシャーマンズワーフなどの名所が楽しめます。

何度も言いますが、とても13歳とは思えない円熟の歌声。グラミー受賞も当然、衝撃の歌姫デビューアルバムです。
この歌声が、テイラー・スウィフトに歌手になる夢を与えました。その一点だけでも功績は偉大。もっと評価されてしかるべきアーティストだと思います。

今日の夢中は、テイラー・スウィフトにも影響を与えたリアン・ライムス13歳の歌声「ブルー」でした。
ありがとう、リアン・ライムス! ありがとう、「ブルー」!

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