ジョー・ウォルシュ脱退前最後のアルバム!多彩な輝きを放つジェームス・ギャング「サーズ」

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、ジョー・ウォルシュ脱退前最後のアルバム!多彩な輝きを放つジェームス・ギャング「サーズ」です。
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■ジェームス・ギャング「サーズ」

今回取り上げるのは、ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)がその才能を爆発させたバンド、ジェイムス・ギャング(James Gang)です。

ジェイムス・ギャングという名前にピンとこない方でも、ジョー・ウォルシュという名前は聞いたことがあるはずです。
ジョー・ウォルシュは、後に伝説のバンド「イーグルス」に加入し、「ホテル・カリフォルニア」であの象徴的なソロを弾いた、稀代のギタリストです。


ホテル・カリフォルニア/イーグルス

米オハイオ州で結成されたジェイムス・ギャングは、ジョー・ウォルシュをフロントマンに据えたスリーピース・バンドとして頭角を現しました。
当時、彼らは「アメリカのクリーム」とも称されるほど、その演奏技術とアンサンブルが高く評価されていました。

特にジョーの奏でるギターは、高い演奏技術をベースに、ただ激しいだけでなく、ユーモアと繊細さが同居しているのが特徴です。
2ndアルバム「Rides Again」では、ハードでファンキーなギタープレイを披露。彼はこのバンドで、独特な「歌うようなギター」のスタイルを確立させました。


Rides Again

そんな彼らが1971年にリリースした3枚目のスタジオアルバムが、「サーズ」(Thirds)です。これが、ジョー・ウォルシュ脱退前の最後のアルバムとなりました。
バンドは当時、全米ツアーを成功させ、波に乗っていました。しかし同時に、ジョーの創造性はバンドという枠組みを超えようとしていました。その複雑な状況が、本作に独特の深みを与えています。

前作で見せた荒々しいハードロック路線を継承しつつも、本作ではカントリーやフォークへの傾倒ホーン・セクションの導入など、より多角的なアプローチが取られています。
さらには、ジョーだけでなくメンバー全員が楽曲制作に参加。結果として、アルバム全体がバラエティ豊かで、サウンドトラックのような多彩な広がりを見せる作品となりました。


サーズ/ジェームス・ギャングズ

■個人的なおススメ

それでは、そんなジェームス・ギャングの3rdアルバム「サーズ」から、個人的なおススメです。

まずは1曲目、「Walk Away」
これぞジョー・ウォルシュ!と言いたくなる、アルバムのオープニングを飾るキラーチューンです。
ザクザクとした力強いギターリフと空を駆けるようなエレキギターの二重奏。ウォルシュの創造性豊かなギターの音色を楽しめます。
そしてキャッチーなメロディに自然と体が揺れます。後にジョーがソロでも歌い続けることになる、彼のキャリアを象徴する名曲です。

続いて6曲目、「Midnight Man」
こちらは打って変わって、女性コーラスを配した非常にメロウで美しい楽曲です。
ジョーの繊細なボーカルと、優しい曲調に寄り添うようなギターの旋律が心に沁みます。
彼のメロディメーカーとしての才能が爆発しており、ロックファン以外にもぜひ聴いてほしい一曲です。

そして9曲目、「Live My Life Again」
アルバムのラストを飾るパワーバラード。優しいピアノの導入から始まり、次第に熱を帯びていくドラマチックな構成に圧倒されます。
どこか哀愁を漂わせながらも、未来を見据えるような力強さを感じるこの曲は、当時のバンドの状況を暗示しているかのよう。
後半に向かって盛り上がるアンサンブルは、このバンドの一つの達成点としての高みを見せてくれます。名曲です。


「サーズ」は、単なる70年代アメリカン・ロックの良盤ではありません。一人の天才ギタリストが、グループという枠の中で最後に燃やした創造性の記録です。
ジョー・ウォルシュはこの後、ソロ活動を経て世界最大のバンドの一つ「イーグルス」へと羽ばたいていくのです。

今日の夢中は、ジョー・ウォルシュ脱退前最後のアルバム!多彩な輝きを放つジェームス・ギャング「サーズ」でした。
ありがとう、ジェームス・ギャング! ありがとう、ジョー・ウォルシュ!

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