こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、Back to the 80s!プリファブ・スプラウト「When Love Breaks Down」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■プリファブ・スプラウト
プリファブ・スプラウト(Prefab Sprout)。
英ニューカッスル近郊のダーラム出身のロックバンドです。
中心人物は、楽曲の作詞作曲を手掛け、ボーカル&ギターを務めるパディ・マクアルーン。
「ニューウェイブ以降に登場した最高のソングライターの一人」とも称される、天才ソングライターです。
彼を中心にバンド「プリファブ・スプラウト」が結成されると、1984年にデビューアルバム「スウーン」(Swoon)をリリース。
これが全英22位のスマッシュヒットとなり、注目を集めます。
さらに翌1985年には、トーマス・ドルビーをプロデューサーに迎えた2ndアルバムがリリースされます。
このアルバム「スティーヴ・マックイーン」(Steve McQueen)で、さらにパディ・マクアルーンのソングライティングは冴えを見せます。
館長ふゆきが彼らにハマったのもこのアルバムから。
たしか、エルヴィス・コステロが彼らを大絶賛していたことがきっかけだったと思います。
実際にアルバムを聴いてみると、「When Love Breaks Down」や「Johnny Johnny」など名曲ぞろい。
そのポップで美しいメロディやコーラスワークに聴き惚れました。声もいいんだよなぁ、パディ・マクアルーン…。
バンドは1988年、シングル「The King of Rock'n'Roll」のヒット(全英7位)でブレイクを果たします。
同曲収録のアルバム「ラングレー・パークからの挨拶状」(原題:From Langley Park to Memphis)は全英5位にチャートイン。
さらに、1990年に「ヨルダン:ザ・カムバック」(Jordan: The Comeback)、1997年に「アンドロメダ・ハイツ」(Andromeda Heights)と、いずれも全英トップ10入りするアルバムをつくり出します。
1998年にはベストアルバム「38カラット・コレクション」(38 Carat Collection)をリリースして、バンドとして一つの区切りをつける形となりました。
■When Love Breaks Down
それでは、そんなプリファブ・スプラウトの数多くある名曲の中から、今日はこのナンバーを聴きましょう。
アルバム「スティーヴ・マックイーン」収録のシングル曲、「When Love Breaks Down」です。
Back to the 80s!プリファブ・スプラウト「When Love Breaks Down」、Here We Go!
■バンドその後…
名曲ですよね、「When Love Breaks Down」。グッド・メロディ、グッド・パフォーマンス。
トーマス・ドルビーのシンセ・アレンジも効いています。神秘的でいて美しい音の世界が広がっています。
そんなプリファブ・スプラウトですが、2000年代に入ると、コンセプト・アルバムや過去の音源を基にしたアルバムをリリースしています。
演奏やプロデュースはパディ・マクアルーンが全て自身で行っており、どうやらパディのソロ・プロジェクトになったみたい…。
Let's Change The World With Music
最近のインタビュー(英Classic Pop Magazine/2021年)では、聴覚障害「メニエール病」を患っていることを語っています。
メニエール病のため、パディは他の人と一緒に音楽を演奏することができないのだそうです。
ただ、同じインタビューで、未完成のアルバムが大量にあることを明かしています。
何でも、年に3枚分くらい楽曲をつくるのだとか…。未だに、その天性のソングライティングの才は枯れていないみたいですね…。
いずれにしても、パディ・マクアルーンの末永い健康をお祈りいたします。
そして、いつか未完成のアルバムの数枚でも世に出られんことを、心から祈る次第です。
ありがとう、プリファブ・スプラウト! ありがとう、パディ・マクアルーン!