ノエル・ギャラガー「カウンシル・スカイズ」!吹っ切れたノエルのギターロック響く

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、ノエル・ギャラガー「カウンシル・スカイズ」!吹っ切れたノエルのギターロック響く…です。
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■カウンシル・スカイズ

今日は、久々のスタジオアルバムをリリースしたこの人のアルバムを取り上げましょう。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(Noel Gallagher’s High Flying Birds)の「カウンシル・スカイズ」(Council Skies)です。


カウンシル・スカイズ(通常盤)

ノエル・ギャラガーは、元オアシスのギタリストでありソングライター。
弟リアムと大喧嘩の末バンドを解散後、ソロ・プロジェクトであるノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズを展開しています。

オアシスでの活動を入れると、キャリアはすでに30年以上
これまでに通算12度の全英アルバム・チャート1位を記録しているというロック・レジェンドです。

そんなノエルが2023年6月、通算4作目となるオリジナル・アルバム「カウンシル・スカイズ」をリリースしました。
前作から約5年半ぶり…。でもその間にEPやベストアルバムがあったから、それほどご無沙汰という感じがしません。


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ただ、このアルバムの音を聴いたら、ファンは誰もが「久しぶり」と思うはず…。
そうなんです。このアルバムでノエルは、原点回帰したようなポップでロックなギターサウンドを鳴らしているのです。

久しぶりのオアシス節…。そう言ったらノエルが怒るかもしれませんが、ファンが待っていたのはこの音です。
ノエルはソロになってから、オアシスの音から頑なに距離をとるようにエレクトロニックな方向に走っていました。

今回そうしたサウンドを原点回帰させたのは、ロックダウンが影響しているようです。
コロナで自宅に籠るしかなかったことで、ギターを弾きながらソングライティングを重ねたことを取材などで明かしています。


カウンシル・スカイズ(完全生産限定盤)

実際にアルバム3枚分の曲をロックダウン中に書いたといいます。それをスタジオに持ち込んでセッション、11曲をアルバムに収めました。
オアシス当時、ノエルは次々と楽曲が生まれたというような話しをしていました。もしかしたら、今それに近い状態になったのかもしれません。

オアシスを否定したノエルが、ロックダウンによって皮肉にも、オアシスのサウンドに回帰する…。
そんな、ある意味「吹っ切れた」アルバムが本作なのではないでしょうか。ノエル本人も気に入っているみたい。名盤です。

■個人的なおススメ

それでは、そんなノエル・ギャラガーの「吹っ切れた」アルバム「カウンシル・スカイズ」から、個人的なおススメです。

まずは4曲め、「Open The Door, See What You Find」
ノエル節さく裂、オアシス節さく裂…。おかえり、ノエル。
ポップでファンタジックなサウンド。ビートルズDNAが其処彼処に散りばめられています。
ちなみに、「open the door, see what you find」という印象的な言葉はロックダウンから来ているのだとか。
当時は誰もが外に出ることを怖がっていたから…そんな風にノエルは言っています。普通であること、自分が自分であることを大切にしよう、そんなメッセージが伝わってきます。

 

続いて6曲め、「Easy Now」
これまた「おかえりノエル」的な、ノエル得意のミドル・テンポのギター・ロック・バラードです。
後半にかけての盛り上がりなんかもう、オアシスの曲と言ってもいいくらい。泣きのギターソロもいい…。
ちなみに、このMVでも映されている印象的なジャケット写真ですが、ノエルの地元マンチェスターのサッカー・スタジアム跡地で撮影されたもの。スタジアムの中心であった場所にバンド機材が置かれています。こんなところも原点回帰ですね。

 

そして9曲め、「Love Is A Rich Man」
なんだか、町のお祭りにやって来た陽気な音楽団が、老若男女の前で演奏しているような楽曲。
ブラスも入ってにぎやかだし、途中転調もあったりして、多彩なサウンドを楽しめます。
ほんと吹っ切れた感じだよなぁ…ノエル。楽しそうに演奏している風景が思い浮かぶポップ・ナンバーです。

 

おかえり、ノエル。前作までのソロ作も決して悪いわけじゃないんだけど、やっぱり皆が求めていたのはこの音です。
ノエル自身もこのアルバムはお気に入りのようで、「グラミー賞を狙う」なんて軽口を叩いたりしています。

そして、ファンには嬉しいことに、来日も決定しました!拍手喝采!
2023年12月1日の東京公演を皮切りに、大阪・名古屋をツアーする予定。これは楽しみ…。吹っ切れたノエルの歌をライブで楽しみましょう。

ありがとう、ノエル・ギャラガー! ありがとう、カウンシル・スカイズ!

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