こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ヴァンパイア・ウィークエンドの新作「ファーザー・オブ・ザ・ブライド」です。
■ヴァンパイア・ウィークエンド
ヴァンパイア・ウィークエンド。
米ニューヨーク出身のロック・バンドです。
ボーカル&ギターを務めるエズラ・クーニグらメンバーがコロンビア大学在学中に知り合い、2006年にバンドを結成。
2008年にバンド名と同名のデビューアルバムをリリースし、一躍注目を集めます。
すると、2010年リリースした2ndアルバム「コントラ」で、一気に全米ビルボード・チャートで1位を獲得。
続く2013年の3rdアルバム「モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ」も1位に輝き、その人気の高さを見せつけました。
彼らのサウンドの魅力は、懐の深い何でもありのポップ・ミュージック。
アフロ・ミュージックとインディ・ロックの融合。さらにエレクトロニクスやストリングスが加わり、バラエティに富んだ自在なサウンドを奏でます。
そんな彼らが、前作から6年ぶりとなる新作を届けてくれました。
それが今日紹介する「ファーザー・オブ・ザ・ブライド」(2019年5月)です。
このアルバムで、彼らのつくり出すサウンドは一段とスケールアップ。
全18曲59分というボリュームだけでなく、バラエティに富んだ楽曲群はきらびやかな万華鏡のよう…。
1曲1曲が独特な輝きを放ちながら、美しいメロディが全体を調和を保ちます。この辺はエズラの天性のソングライティング・センスなんだろうな。
■個人的なおススメ
それでは、そんなヴァンパイア・ウィークエンドの新譜「ファーザー・オブ・ザ・ブライド」から、個人的なおススメです。
まずは1曲め「ホールド・ユー・ナウ」。
アルバムの冒頭を飾る、やさしいアコースティック・ナンバー。ハイムのダニエルが参加しています。
独特なメロディは聴くほどにハマっていきます。ダニエルのボーカルも子供たちのコーラスも楽しい1曲。
続いて2曲め「ハーモニー・ホール」。
カントリー・テイストの万華鏡ポップ。ピアノとコーラス、さらにスライド・ギターがサウンドに彩りを与えます。
あらためてエズラのソングライティングの才能に驚愕する1曲です。
そして4曲め「ディス・ライフ」。
こちらは得意のアフロ・テイスト。軽やかなビートに、口ずさめるメロディ。コーラスも盛り上がります。
それでもよく聞くと、いろんな音の仕掛けを散りばめていることが分かります。ほんと、ポップ・ミュージックって懐が深いな。
個人的には、これまでのアルバムの中で一番好きな作品です。
自由にポップ・ミュージックを演ると、こんなに楽しい音楽ができるんだなって教えられました。
ありがとう、ヴァンパイアウィークエンド! ありがとう、「ファーザー・オブ・ザ・ブライド」!