”フラワーズ・イン・ザ・ダート”あの名曲はこうして出来た!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、祝!ポール・マッカートニー来日決定!1989年発表の「フラワーズ・イン・ザ・ダート」のリマスター盤を取り上げます。

■祝!ポール・マッカートニー来日決定

ポール・マッカートニーがふたたび日本にやって来ます。
10月から11月にかけて、東京・名古屋で3公演が開催されることが決定しました。

同公演は9月から開始する「Freshen Up Tour」のジャパン・ツアー。
9/7にリリースされる新アルバム「エジプト・ステーション」を引っさげて行うワールドツアーの一環です。


エジプト・ステーション(初回限定盤)

それにしてもポール、精力的だなぁ。
昨年、「ワン・オン・ワン・ツアー」で圧巻のライブを見せたばかり。
御年76歳。あらためて音楽に対する情熱が沸きたっているのかもしれませんね。

さてさて、ファンとしては新アルバム「エジプト・ステーション」も大変気になるところですが、
今回は、ポール作品で個人的に大好きなアルバム「フラワーズ・イン・ザ・ダート」を取り上げます。

■「フラワーズ・イン・ザ・ダート」リマスター盤

「フラワーズ・イン・ザ・ダート」は、ポール・マッカートニーが1989年に発表したアルバムです。
パートナーとしてエルビス・コステロを迎え、彼との共作など充実の楽曲を披露。大ヒットして「ポール健在」を世に示しました。

今回紹介するのは、その大ヒットアルバムのリマスター盤。2017年にリリースされました。
ファンにとって嬉しいことに、当時の盟友エルビス・コステロとのセッションの未発表デモ・バージョンが、ボーナストラックとして収録されています。


フラワーズ・イン・ザ・ダート(スペシャルエディション)

当時のことを、インタビューでボールは懐かしく語っています。
ポールのアイコンとも言えるヘフナーのベースギター。ビートルズ時代に使ってたバイオリンみたいな形のギターですね。
これをまた使うように進言してきたのがコステロだったそうです。

ベース・ギタリストとしても超一級の腕前のポール
左利きでバイオリン・ベースを弾く姿は、ビートルズファンにとっては涙もの。

このアルバム以来、ポールは「卒業した」と思って放置していたヘフナーを再び使いだします。
ビートルズのファンクラブに入っていたというほどオタクなコステロです。よくやってくれました!

■聴きどころ

そのベースの音色はもちろん、やっぱり、ジョン・レノンを思い出したとされる、コステロとの共作が今作のハイライト。
本編の三分の一にあたる4曲はコステロとの共作曲。
シングルカットされた「マイ・ブレイヴ・フェイス」もそのうちのひとつですね。

この曲のほか、「ユー・ウォント・ハー・トゥー」「ケアレス・ラヴに気をつけて」「ふりむかないで」の3曲が、ポールとコステロの共作です。

今回のリマスター盤には、これらのデモ・バージョンも収録されています。
さらにアルバム未収録曲も含むボーナス・トラックは、ファンならずとも聞き応え満点。

個人的に好きなのは「So Like Candy」のデモ・バージョン
同曲は、のちにエルビス・コステロのアルバム「マイティ・ライク・ア・ローズ」に収録されるのですが、その原型をここで聴くことができます。


マイティ・ライク・ア・ローズ/エルビス・コステロ

デモ・バージョンだから二人の美しいコーラスが引き立ちます。
サビとなる切ないメロディーライン。二人の声が自然と高まっていきます。
コーラスとメロディーが見事にマッチした名曲です。

ポールとコステロ。二つの才能が融合してケミストリーが生まれる瞬間に立ち会っているかのよう。
ポールはあるインタビューで、このデモについて「鍋から盛りつけたばかりの出来立てホヤホヤ」だと語っています。
「書かれたばかりの曲だったから、即興的なところも最高なんだ」とも。

ビートルズ・ファンとしては、ジョン・レノンとの共作もこんな感じだったのかなぁと思いを馳せざるを得ません。
もしかしたら、ポール自身もコステロにジョンの面影を見ていたのかもしれませんね。

「フラワーズ・イン・ザ・ダート」リマスター盤
貴重なデモ・バージョンを含め、天性のメロディ・メイカー、ポール節を堪能できます。

ますます、来る来日公演が楽しみになってきました。
待ってるよ、ポール!!

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