マッドチェスターの伝説、ストーン・ローゼズここに在り!武道館ライブレポート

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ザ・ストーン・ローゼズの来日公演
2017年4月22日の武道館公演の模様をレポートします!

■ストーン・ローゼズ

ザ・ストーン・ローゼズ。
イギリスの4人組ロックバンドです。
1983年に英北部のマンチェスターで結成され、ハッピー・マンデーズやシャーラタンズらとともに、マッドチェスター・ムーブメントという一大ブームを引き起こしました。

当時、日本でも音楽誌「ロッキンオン」がいち早くこの動きをキャッチして、ストーン・ローゼズを強く押していたことを覚えています。

その音楽の特徴は、ロックとダンス・ミュージックの融合にあります。
今では、プライマル・スクリームやケミカル・ブラザーズなんかがその音楽性を受け継いで、ロックフェスでは欠かせないジャンルですが、もとを辿れば、彼らマンチェスター一派に行き着きます。

ハッピー・マンデーズなんかを聴くとその実験性がよく分かるのですが、ストーン・ローゼズが1枚も2枚も上を行っているのは、何と言ってもその抜群の演奏力
ギターのスクワイア、ベースのマニ、ドラムのレニ、いずれもが各楽器の達人。
よくこのメンバーが揃ったなって感じです。

特にその魅力を味わえるのは、「Fools Gold」「Begging You」のようなナンバー。
いずれもベース&ドラムのリズム部隊が力強いビートを刻みます。
そこにスクワイアの自由奔放なギターが絡みつくと、独特なローゼズの世界が生み出されます。
気がつくと、彼らの曲に引き込まれてしまっています。

■武道館ライブ

今回のライブでもこれらの曲を演りました。
特に「Begging You」はすごかった。
ドラムのレニが突っ走ります。ベースのマニも突っ込みます。そしてスクワイアのギターが唸ります。

基本的には4人だけ。派手なステージセットなしのシンプルな武道館公演。
にもかかわらず、そこに響くローゼズの、今なお新鮮で刺激的なロックに、観客はみな酔わされました。

惜しむらくは、イアンのボーカル
聴いている側が、音程外してないか心配しちゃうくらい。

ローゼズのボーカルについては、デビュー当時から問題が指摘されていましたが、ボーカリストとしては残念なほど音域が狭い
ベテランになった今でも、その問題は変わりません。特に「she bangs a drum」は苦しかった…。
申し訳ないけど、イアンのボーカルがない時の方がソリッドでカッコいい。

ただ、それでも一度は解散しながらも再びオリジナル・メンバーが集まったのは、イアンのおかげとも言います。
変なダンスやメンバーとの絡みを見ても、不思議な茶目っ気はイアンならでは。
超絶演奏力を持って我が強そうな他のメンバーたちのつなぎ役なのかもしれません。

それを考えると、イアンのボーカルもローゼズの欠かせない一要素。
彼の書く詩は高く評価されていますし、その歌い方は後世の名だたるボーカリストを生みました。
シャーラタンズのティムなんかは間違いなく、イアンのモノマネだし、オアシスのリアムもフォロワーの1人。

今回のイアンの歌い方を観たら、リアムそっくり!もちろんリアムが真似したんですね。
イアンには申し訳ないけど、一度、リアムがボーカルのローゼズを聴きたいなと思いました。

とにもかくにも、素晴らしい武道館公演でした。
演奏の最後に、メンバーが抱き合って、4人が手を取り合ってカーテンコールに応えていたのは印象的。
成熟したなぁ、ローゼズ。

解散などもあったせいで、今回は22年ぶりの単独来日公演だそうです。
「また来るよ」と言っていましたし、次回公演も楽しみです。
次はあんまり間を空けないでね(苦笑)。
また行くよ、ストーン・ローゼズ!

■セットリスト

なお、2017年4月22日武道館公演のセットリストは次のとおりです。
まさに、マッドチェスターの伝説、此処に有り!を示した19曲でした。

2017/4/22 The Stone Roses @Budokan
I Wanna Be Adored
Elephant Stone
Sally Cinnamon
Mersey Paradise
(Song for My) Sugar Spun Sister
Bye Bye Badman
Shoot You Down
Begging You
Waterfall
Don’t Stop
Elizabeth My Dear
Fools Gold
All for One
Love Spreads
Made of Stone
She Bangs the Drums
Breaking into Heaven
This Is the One
I Am the Resurrection

■追記

これらの記事を書いている最中に、彼らの出身地、英マンチェスターで痛ましいテロ事件が発生しました。

しかも、多くの若者が集まる音楽ライブ会場で。
子供を含む多くの死傷者が出ました。
ここにあらためて哀悼の意を表します。

すべての人が安心して笑顔で暮らせる世界でありますように。
Peace, Love and Understanding…
マンチェスターが再び、音楽の笑顔で満たされますように。

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